【鬼滅の刃】憩の呼吸とか以前に私ここの世界線の人間じゃないので！

もう愛してる ページ36

鬼「これで最期だアアアァア」

鬼の影が私に追いつく

『や、やっべ』

加速しようにも足はもう疲労でヘトヘトだ

あ、これ死ぬやつや

あぁせめて煉獄さんを拝みたい人生だった…

スゥと目を閉じ天を仰ぐ

『煉獄さん愛してました…』

推しキャラなんだもの



鬼「ギャァァァァァァァァ」

なんと私の愛の告白は鬼の断末魔によって遮られた

振り返れば消えていく鬼と燃え盛る炎のような羽織を羽織った愛しい人がいた

『れ、れっ、、れん…！！！』

生煉獄に動揺が止まらない

『れんっ、ごくさ、、ん…』

煉獄「A少女！無事か！」

『れ''ん''ご''く''さ''ぁぁあぁぁん''』

どさくさに紛れて抱きついておいた

あったけぇな

煉獄「む！その格好で抱きつかれるとなかなかくるものがあるな！」

『そ、それはすみません』

思い出してみろ私の隊服を

まぁね、いや、あのさ？

隊服は可愛いよはちゃめちゃに

妹キャラみたいな感じでね？

でもな、重要なこと忘れられてるんだわ

3次元から来た私の顔はそのままなんだよな

転生補正つけて欲しかったなアァァアアァァ

炭治郎とか善逸とか伊之助とかは褒めてくれたけど

やっぱかまぼこ組って異性慣れしてなさそうじゃん

だからなんかなーって、うん、

煉獄「いやむしろ構わん！来い！」

『まじですか』

煉獄「おおまじだ！」

えっ…超好き

おずおずと手を伸ばすとグイッと引っ張られた

うんわ、やっば少女漫画

上から覆い被さるように抱きしめられるのは少々圧迫感も感じるが

なにせ推しだ

推しキャラなのだ

『(やっべえぇ、本物の羽織だ…！)』

『(この羽織どうなったんだっけか…)』

『(隊服のボタンの数の差がまた良い…！)』

『(髪の毛ほんとにこうなってるのか…ワックスとか付けてるのかな……)』

『(まつ毛長いなー、何ミリあるんだろ…)』

好奇心よろしく

至近距離なのを良いことにじっくり観察してしまった

もちろんそこにトキメキなんてあるはずもなく

『煉獄先輩って体温超高いんですね』

煉獄「む！その反応をされたのは初めてだ！」

『平熱38度はありそうですね』

煉獄「よもやよもや！鼓動が一切早まっていないとは！」

安定の先輩呼びに噛み合わない会話

その場に突っ込み役もおらず

ヘンテコな会話は夕暮れまで続いた

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