川村カップル 【番外編】

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「おーい！美沙〜！A〜！」


「あ、帰って来た笑」


『んふふっ』









遠くから大きく手を振る北ちゃんと
片手をポケットを入れて紙袋を持った壱馬が
何やら笑いながら私達の元へ戻って来た









『ん？何笑ってるの？』

「何でもねぇよ」









サラッと私の髪を撫でて隣に腰を降ろした
北ちゃんも同じ様に座ると…









「これ…Aに。開けてみて」


『え、いいの？』









小さな箱をそっと開けると…









『っ!!』









まるで沖縄の海をぎゅっと閉じ込めたようなケラマブルーのホタルガラスのネックレスが…

とんとん、と手をつつかれて壱馬に目を移すと、









『あっ、それ、』


「そう、お揃い。
ネックレスなら仕事中は隠れるし邪魔にもならないだろ？」


『っ、嬉しい！ありがとう！大切にするね…、
でも…、貰ってばっかりだよ、』


「良いんだよ、それで。
俺はお前のその喜んだ顔が欲しいんだから」









フッと笑うと私の後ろに回ってネックレスを付けてくれた

胸元に光る" 海の色 " が今日の思い出を凝縮してくれたみたいで嬉しかった。









「A、ここからがメインだよ」









耳元で呟くと、真剣な眼差しをした
北ちゃんに顔を向けた…









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