川村カップル ３【川村壱馬】

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- Kazuma side -









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「…くっそ、」









いくら探しても見つからないA


文化祭が始まって人も一気に増えて尚更探せない









屋上にいると思って行っても誰も居なくて、

電話やメールも反応無し…




" きらい、 "


あいつにはっきり嫌いなんて言われたことなくて

相当焦ってる


しかもあの時の顔…

俺を一切見ずに諦めた様な顔してた




俺ら…終わんないよな…？









怖くなって学校を飛び出した


家に居るよな…？









・









・









・









勢い良く開けた玄関…

シーンとして人の気配を感じられない



でも…









「Aの靴…」









いる…！！

リビング…

風呂…



あとはもう…寝室。









・









・









ガチャ……









すっぽりと布団を被って全く動かないAの姿


ベッドの脇にしゃがんでAの頭を撫でる…

頭から頬に手を滑らせると…









「…泣いたのか…、」









頬が濡れて、目も少し腫れぼったい様に見えた


好きな奴を泣かせるなんて…

何してんだよ…、









『…ん、』









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