川村カップル ３【川村壱馬】

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「何か食わないと…」


『…あんまり食べたくない、』









数時間前にしばらく帰らない宣言したのに

もう " ここ " にいる




私を早退させて壱馬も一緒に帰って来た

大丈夫って何度も言ったけど、

黙れって言われて強制的に一緒に帰って来た









ぐったりとソファに座り込む私を覗き込む壱馬


壱馬があの子と付き合ってないって証拠は…

連絡先を一切交換してないって事だった

壱馬が私に携帯を差し出して何も繋がってないって分かった



でも本当は証拠とかどうでもいいの…

壱馬が私にはっきり伝えてくれた事が嬉しかった



まだ不安もあるし引っ掛かってる事もあるけど

こうして同じ空間に一緒に居られることにホッとしてる。









心配そうに私を見る壱馬を…

愛おしく思った









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『…壱馬、』


「…ん」


『…、信じて、いいんだよね？』


「俺だけ信じろ…余所見すんな」


『わかった』


「ん。」









私の頬を包んだその大きな手


もう…弱い自分にはなりたくない









・









・









・









『…好き？』









ぼそっと独り言のように零れた言葉に

壱馬は間髪を入れずに答えた









「愛してる」









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