川村カップル ３【川村壱馬】

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…私、どうなったの？

壱馬と北ちゃんのリレー見てて…突然…、









" 邪魔だって言ったのに "









・









『…っ』



「Aっ…、」









真っ暗な背景から……壱馬、？


泣いてるの…？


壱馬の頬に手を伸ばすと包まれる私の手









「Aっ、ごめんな…」



『かずま…、私』









見慣れた光景で家のベッドだと分かった

リレーを見てた時からの状況が全く分からない

ただ壱馬が苦しそうに泣いてる…









ベッドから起き上がろうとすると

壱馬が抱き起こしてくれた



その時…









『いっ…』


「痛いか？…」









痛みが走った後頭部に大きな手が添えられた









「頭…殴られたんだよ…俺らが走ってる時」


『…だ、れに』


「1年男子だ…あいつの命令で」


『…、』









自分だと警戒されてるのを分かってたから

他の人にやらせたらしい…



聞いてゾッとした。

あれだけみんなで気を付けてたのに…

美沙とあの子のこと視界に入れてたのに…


あの子の方が上手だったってこと…









「Aを殴った奴と張本人は今警察にいる」


『え、』


「打ち所悪かったらお前は死んでたんだぞっ」


『…壱馬、』


「悪い…俺があの時一緒に居れば…っ」









布団をぎゅっと握ったその拳が震えてる



美沙も私の名前を呼びながら泣いて

北ちゃんは2人に殴りかかった壱馬を止めて

保健室に運んでくれたって…









『壱馬…、ありがとう』


「なんでだよ、俺何も出来なかったんだぞ」


『怒ってくれてる』


「は、？」


『私の事想って怒ってくれてるじゃん


それに…目が覚めた時隣に居てくれたじゃん


私の事…いつだって大事にしてくれてる


それが1番嬉しいんだよ？』




「…っ、」









目から大粒の涙を落とした壱馬を


私はぎゅっと抱き締めた









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