川村カップル 2【川村壱馬】

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キッチンから音が聞こえてくる


その音でさえ、私が部屋にいる時にキッチンから物音がするなんて


いつぶりだろう…なんて考えて。









ママが " ご飯出来たよ！ " って階段から呼んでくれたのが


物凄く昔の事のように感じて懐かしい









・









重い体を持ち上げてゆっくり下に降りると…









・









・









「もうすぐ出来るから寝てろって…

何か欲しいもんあったか？」









・









料理をしながら私に視線を向ける壱馬


それだけなのに画になる…


…格好いい、









・









・









『…ううん、』




「ん？なに、言ってみ？」









・







歯切れの悪い私に


小さい子に言うみたいにゆっくり話す壱馬









その優しくて、甘えさせてくれるような言い方に

…物凄く安心した




言える…今なら言える____









…今、言いたい。









・









・









『壱馬…』




「ん？」




『パパとママ…』




「…」




『っ…、いなく、なっちゃったっ、』









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