川村カップル 【川村壱馬】

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「なぁ、誰が誰を嫌いだって？」









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私の顔の横には壱馬の腕


目の前には壱馬の顔


そして壱馬の右手は私の後頭部に周り、


完全に逃げ場を失った









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『か、壱馬が…』


「ん」


『…私を』


「アホか」


『だって…壱馬が、』


「俺が？」


『…教室、戻るって、』


「…はぁー」









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大きい長い溜息が落ちてきた


やっぱりめんどくさいって思ったよね…









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・









「やっぱ無理だわ」


『えっ、』









・









" 無理 " って言葉が頭にガンッと響いた









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・









「バカ、なに勘違いしてんだよ」


『え』


「俺がお前を嫌いになるなんて笑わせんなよ」


『…でも』


「でももクソもねぇ。









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・









ちょっといじめたかったんだよ」







『えっっ？』




「バカこっち見んな！」



『ふふっ』



「笑ってんなよ」



『ねぇ、壱馬？』



「あ？」









・









・









・









・









『…して？、続き』



「っ…やめろっつってももう止めてやらねぇからな？」



『うんっ、』









・









・









「おーい、壱馬ー」






「ﾁｯ…北人の野郎」









・









あっという間に授業が終わったらしく


次が移動教室の為に北ちゃんが呼びに来た









その日1日

壱馬はずーっと不機嫌だった…笑









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