川村カップル 【川村壱馬】

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『ありがとう』





「ん。」









・









・









必ず家まで送ってくれる


壱馬のパパ、ママが家に居ないからってだらだら私を泊めたりしないで


遅くならない時間に絶対送ってくれる









親父さん達が心配するだろ？って…


だけど今の私にはちょっと切ない…









だからといって


何を聞かれても答えない私が、

我儘で帰りたくないなんて言えるわけもなくて…









・









・









「何かあったら連絡しろよ？」




『え？』




「また寝れねーとかさ…

何でもいいから何かあったら連絡しろ」





『ありがとう』





「お前、一応心配してんだからニヤニヤすんなよな」





『ふふっ、嬉しかったの！』




「ったく…」




『壱馬』




「ん？」




『ありがと！』









・









ありがとうって言うと

ふわっと笑った壱馬が私の頭をクシャッと撫でた







" 何でもいいから連絡しろ "


その言葉が私の心を軽くしてくれた









壱馬に知られるのは嫌だし、

どう思われるか気にしてたけど



なんだか今は、


受け止めてくれるような気がした









・









・









前向きになれたと思った途端、


崩れ落ちる事になるなんて…








いつから狂い始めてたの____？









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