川村カップル 【川村壱馬】

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「先部屋行ってろ

俺も着替えたら行くから」





『うん。』









・









ブカブカのTシャツとスエットを借りて


2階の壱馬の部屋に来た









部屋に居るだけで壱馬の香りがして

包まれてるみたい




…私気持ち悪い人みたい。


我に返って急いで着替える









・









・









・









「Aー、着替えたか？」



『うん！』









そう答えると入って来るスエット姿の壱馬



あ〜、格好良い…

世に言うダル着がこんなに格好良く見えるなんて…









・









「おい寝るんだろ？」


『あ、うん』









・









呑気にそんな事考えてる間に

ベッドに入ってトントンと自分の隣を叩く壱馬









吸い込まれる様にベッドに入ると


すっと伸びてきた壱馬の腕にこてんと頭を乗せた






腰に回る逞しい腕がぐっと私を引き寄せて

私と壱馬の間に1ミリの隙間も無くなった









・









・









『んー…』



「ん？」



『温かくて落ち着く』









・









壱馬の体温で一気に睡魔が押し寄せてくる









・









「寝ていいよ」



『壱馬…』





「どした」





『…好き』





「っ、急に言うなよ

つか…やっぱ何かあったろ？」






『あったよ？雷に睡眠…「そうじゃねぇよ、」』





「睡眠不足の理由、他にあんじゃないの？」





『ない……ぎゅーして、』





「…もうしてるよ」









・









・









・









もうしてるなんて言いながら

苦しいくらいぎゅーってしてくれる壱馬









・









・









「俺居るから安心して寝ろ」



『ありがと…壱馬？』



「俺も好きだよ」



『ふふっ』









・









・









寝落ちる直前に落ちてきたキスは


とても優しくて幸せなキスだった









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