６ ページ8
祐基side
ーーーーー
佑「意外だったなー！祐基がこんな話上手だったなんて！」
「うんうん！」
他の男子達も頷く。
男子４「今まで、あんまり喋らないから、気づかなかったよ！」
男子２「そうだな。前は大人しいイメージだったのに」
男子３「うん！それで話しかけにくかったけど、今日は気軽にお喋りできる感じがする！」
男子１「それな！俺もそう思ったわ。」
男子達の言葉に、僕の顔がぱっと明るくなった。
祐(やった！皆が自分を認めてくれた。これも、性格ガチャポンのおかげだよ！)
その時、教室の入口の所で、自分を見ている海に気づいた。
海は口を半開きにして、両目を大きく見開いている。
クラスメイト達が僕の周りに集まっていることに、驚いているのだろう。
その視線が、僕には心地よかった。
ーーーーー
放課後のチャイムがなると同時に、僕は教室を飛び出した。
祐(今日もあのガチャポンをやりに行こう！もっといい性格が手に入るかもしれない！)
階段を駆け下りながら、僕はにんまりと笑う。
ーーーーー
次の日、教室に入ると、佑亮が顔をしかめて教科書を睨んでいた。
僕は佑亮に歩み寄った。
祐「どうしたの？佑亮」
佑「いやぁー、小学校で習ったはずの問題が思い出せなくてさー」
佑亮はぽりぽりと頭をかいた。
佑「僕、数字って苦手なんだよー」
祐「それなら、僕が教えてあげようか？」
佑「え？祐基って数字得意だっけ？」
祐「得意ってわけじゃないけど………」
僕は佑亮が開いていた教科書を覗き込む。
祐「これは、台形だね。台形の公式は(上底＋下底)×高さ÷２
だから、こことここを足して………？」
僕の指先が教科書をなぞる。
祐「で、高さ÷２だから………」
佑「あ………あぁ！そっか！なるへそ…………答えは56ｃｍ３だね！」
祐「うん！合ってるね」
佑「ありがと！祐基！」
佑亮はしっかりと僕の手を握った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
risa(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます！！なるべく毎日更新頑張りますね！！ (2018年4月24日 21時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 前からこの作品が好きでした！更新頑張って下さい！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月24日 15時
