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太陽side
ーーーーー
誰もいないトイレに駆け込んで、僕は父親に電話をかけた。
スマートフォンから父親の声が聞こえてくる。
父『…………太陽、どうしたんや？』
太「あ、お父さん。ちょっと聞きたい事があってな」
父『聞きたい事？』
太「おん。お父さんが前に見せてくれた交通事故の絵の事やで」
父『交通事故の絵？』
太「ほらっ、トラックがぶつかってる絵やで」
父『あー、あれがどうかしたん？』
太「あれって、うちの高校の校門前で描いたん？」
父『…………ああ。あの事故は本当に酷かったよ』
太「え……………」
僕の心臓がどくりと音をたてた。
太「酷かったって…………」
父『あの絵を描いたのは、お父さんが高校生の頃でな。
学校の課題で交通安全のポスターを描くことになったんや。
でも、構図がなかなか決まらなくてな。そんな時、校門の前で男の子がトラックにはねられちゃったんや』
太「男の子が…………」
父『横断歩道の上で、血を流して倒れてたんやで』
太「じゃあ、あの絵は本当の事故…………」
父『うん。これだ！って思って描いたんだよ。
でも、やっぱりポスターにするのはまずいと思って、あの絵とは別のを学校に提出したんや』
太「……………そ、その男の子って、助かったん？」
父『いや。亡くなったらしい』
父親の言葉に、僕は息をのんだ。
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risa(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます！！なるべく毎日更新頑張りますね！！ (2018年4月24日 21時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 前からこの作品が好きでした！更新頑張って下さい！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月24日 15時
