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拓弥side
そのボールを受け止めることが出来ずに、その場にしゃがみこんだ。
ボールはサイドラインを割って、壁にぶつかる。
先生「何やってんだ！拓弥！」
井上先生の怒声が聞こえてきた。
先生「そんなゆるいパスを避けてどうする！真面目にやれっ！」
冷たい汗が額から床に落ちる。
拓「ま、まさか………」
拓(海なの？海がボールになって、俺達を助けてた？でも、それなら何故、今日は邪魔して
…………あ………)
用具置き場で言った言葉を思い出す。
ー『俺、気づいたよ。お前がいない方が俺達は強いって………』ー
ーーーーー
拓(海は聞いていたんだ。あの時、カゴの中のボールにまじって…………)
俺はふらふらと立ち上がった。
先生「拓弥っ、ゴール前に走れ！お前が点をとるんだ！」
井上先生の声に反応して走り出す。
拓(海………怒ってるの？俺があんな事言ったから)
歓声が大きくなり、俺は我に返った。
稜雅がドリブルをしながら近づいてくる。
相手チームの選手がその前に立ちふさがる。
稜「拓弥っ、お願い！」
ボールが俺に向かって投げられた。
そのボールが海の頭部に変化する。
閉じていた海の両目がぱっと開き、俺を睨みつけた。
拓「ひ、ひっ！」
俺は悲鳴をあげて、しりもちをついた。
拓「海…………ご、ごめん。ごめんなさい……」
エンドラインを割ったボールに向かって、俺は謝罪の言葉を口にした。
拓(海は死んだ後も俺たちと一緒に戦っていたのに…………)
突然、ミシミシと何かがきしむ音が聞こえてきた。
仰向けになった状態で視線を動かすと、バスケットゴールのボードがぐらぐらと揺れている。
拓「あ……………」
ガタンと大きな音がして、ボードが外れた。
そのボードが俺の首めがけて落ちてくる。
拓(これって、海の事故と同じ………)
俺の顔が恐怖で歪んだ。
迫ってくるボードのふちが、尖った刃物のように見える。
拓(う、ウソっ！体が動かない。このままじゃ、俺、首が切れて………)
ーーーーーーーーーー
変な切り方ですみません(´･ω･`)ｽｮﾎﾞｰﾝ
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risa(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます！！なるべく毎日更新頑張りますね！！ (2018年4月24日 21時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 前からこの作品が好きでした！更新頑張って下さい！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月24日 15時
