ミラクルボール ページ17
拓弥side
拓「パス！パスでつなげてっ！」
超特高校の体育館に、俺の声が響いた。
拓「こっち、こっち！！」
右手をあげると、チームメイトの稜雅が俺にパスをだしてきた。
ボールを受け取り、ドリブルで相手チームの選手をかわす。
そのまま、スリーポイントラインを越え、シュートを放った。
放物線を描いたボールがゴールをゆらす。
稜「ナイスシュート、拓弥っ！」
拓「いいから戻れ！守るよ！」
俺は真ん中分けをした髪をゆらしながら走り出す。
拓(まだだ！まだ、諦めない！先輩達が引退して、俺がキャプテンになった最初の試合なんだから)
フリースローラインの前で、両手を左右に広げて荒い呼吸を整える。
ユニフォームの『４』の数字が大きく上下する。
相手チームの選手が、ドリブルしながら近づいてきた。
俺がボールを奪おうとすると、すぐにパスでかわされる。
パスを受けた選手がシュートを放つ。
ボールがゴールネットを通り抜けた。
俺は舌打ちしながら、細い眉を吊り上げる。
拓「早く！今度はこっちが攻めるよ」
稜雅がチームメイトの海にパスをする。
拓「海っ、俺にパスして！」
海「う、うん！」
俺は海にパスを要求したが、ボールは相手チームの選手に奪われる。
ボールを奪った選手は軽くジャンプをして、その場からシュートをする。
ボールは孤を描いて、ゴールに吸い込まれた。
海「あ、ごめん、拓弥」
海が申し訳なさそうな顔で俺に近づく。
拓「いいから、走れ！まだ、時間はあるから」
唇を強くかんで、俺はボールを拾い上げる。
拓(まだ、チャンスはある。勝負はこれからだ！)
エンドラインの外から、味方にボールをパスして、俺は走り出した。
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risa(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます！！なるべく毎日更新頑張りますね！！ (2018年4月24日 21時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 前からこの作品が好きでした！更新頑張って下さい！ (2018年4月22日 22時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月24日 15時
