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拓弥side
拓「がぁッ………………はぁ………はぁ………。ご、ゴール…………………だ」
周囲から、生徒達の声が聞こえてくる。
「ねーねー、あの男子、ビリなのに必死だったね」
「ビリだからでしょー」
「なんか、かっこ悪いね」
自分を馬鹿にするような言葉を聞いても、俺は気にしていなかった。
肩で息をしながら、上半身を起こす。
拓(た…………助かった…………。太陽に追いつかれる前にゴールできたんだ)
拓「は……………ははっ」
俺の口から笑い声が漏れた。
拓(ビリだって関係無い。ただのマラソン大会なんだし。これからは、あの沼に近づかないようにして……………)
突然、俺の周囲が陰り、深緑色の水滴が目の前の地面に落ちた。
水滴はぽたりぽたりと落ち続け、地面を濡らしていく。
拓「え……………？」
拓(何？この汚れた水……………)
自分の体が重く感じる。
俺は首を左に動かして、背後を見た。
俺の瞳に、泥だらけの太陽が自分におぶさっている姿が映った。
太陽の目は白くにごっていて、開いた口の中は深緑色の泥が詰まっている。
拓「ひ………………ひっ！」
太「と……………届いたで…………………」
太陽の声が聞こえた瞬間、俺の意識が失われた。
ーーーーー
十年後、俺は地元の保険会社に勤めていた。
「草川さん………………」
拓「………………」
「草川さん！草川拓弥さん！」
拓「あ……………」
自分の名前が呼ばれていることに気づいて、俺は椅子から立ち上がった。
視線を動かすと、部長が太いまゆを吊り上げて、自分を見ていた。
俺はふらふらと上半身を揺らして、部長の前に移動する。
拓「……………何かご用でしょうか？」
部「何かじゃないよ」
部長は壁にはられた営業成績のグラフを指さす。
部「もうすぐ月末なのに、君は新規の契約を一件も取れていないじゃないか！」
ーーーーーーーーーー
変な切り方ですみません、m(_ _)m
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risa(プロフ) - 優花さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年3月17日 13時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 更新楽しみにしてます！ (2018年3月14日 19時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
rias(プロフ) - 円藤 マメさん» そうですか！では、参考にした小説の名前を書きます。本当にすみませんでした…。ご報告ありがとうございます！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
円藤 マメ(プロフ) - 話のタイトル、ましてや内容までほぼ同じにするならその"参考にした(基にした)"小説の名前も出すべきではないでしょうか…… (2018年3月7日 21時) (レス) id: 3241387696 (このIDを非表示/違反報告)
s - 祐基と佑亮の回想シーンが泣けました。 (2018年3月6日 19時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月5日 18時
