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拓弥side
ーーーーー
号砲と共に、俺達は校門からスタートした。
数人の男の子達が、俺を追い抜いて細い路地の角を曲がった。
拓(………陸上部の奴らか。流石に速いな)
俺もスピードを上げて、路地の角を曲がる。
数十メートル先を、体操服姿の男の子達が走っている。
拓(でも、追いつけない速さじゃない！)
歩幅を広くして、両手を大きく振る。
少しずつ、前の男の子達との距離が縮まってくる。
あまり乱れていない自分の呼吸を意識して、俺の瞳が輝いた。
拓(…いける！陸上部の子だって、同じ三年生なら抜けるはず)
ぐねぐねと曲がった細い道を抜けると、左側に沼が見えた。
俺は走りながら、太陽のことを思い出す。
拓(さっき、見つけた手紙………。あれが、俺に対して太陽が思っていた事？)
俺の眉が吊り上がった。
拓(…何なの？マラソン大会の日にあんな手紙を見つけるなんて、太陽の事なんて、今は思い出してる場合じゃねぇっつの！)
額に浮かんだ汗を手の甲でふいて、俺はさらにスピードを上げる。
拓(仕方ねぇじゃん。俺と太陽は能力が違いすぎるんだから。それに、俺だって、いつまでもビリでいたくねぇし。だから…………)
その時、俺の右足が小さな小石を踏んだ。
拓「あっ！」
俺は体のバランスを崩して、前のめりに倒れた。
右足と頬に強い痛みを感じて、俺は顔をしかめる。
拓「いっ……………」
素早く立ち上がろうとしたが、右足が動かない。
拓(…………まじかよ……。せっかく、調子良かったのに。)
倒れている俺の横を、十数人の男の子達が通り過ぎて行く。
拓「ぐっ……………」
顔を上げると、蒼汰と賢太が走っている姿が見えた。
二人は倒れている俺を見ても、足を止めることなく、走り去って言った。
拓「う…………くっ」
俺は右足首を押さえて、痛みに耐えた。
数分後、俺はゆっくりと立ち上がった。
右足をあげて、地面を軽くふむ。しびれるような感じがするが、走れなくはなさそうだ。
拓「何、やってんだよ。俺は」
頬についた砂を落としながら、視線を動かす。
既に周囲の人の姿はない。どうやら、俺が最下位のようだ。
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risa(プロフ) - 優花さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年3月17日 13時) (
レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
優花 - 更新楽しみにしてます！ (2018年3月14日 19時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
rias(プロフ) - 円藤 マメさん» そうですか！では、参考にした小説の名前を書きます。本当にすみませんでした…。ご報告ありがとうございます！ (2018年3月7日 21時) (レス) id: c52a3971f8 (このIDを非表示/違反報告)
円藤 マメ(プロフ) - 話のタイトル、ましてや内容までほぼ同じにするならその"参考にした(基にした)"小説の名前も出すべきではないでしょうか…… (2018年3月7日 21時) (レス) id: 3241387696 (このIDを非表示/違反報告)
s - 祐基と佑亮の回想シーンが泣けました。 (2018年3月6日 19時) (レス) id: 06d5480a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱちゅ | 作成日時：2018年3月5日 18時
