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じゅうきゅう ページ21

「 なんの打ち合わせだったの? 」

「 あ、実は… 」





翔平さんならいいか と打ち合わせのことを話そうとすると、向こうから大きな声で呼ばれる。





「 あぁ!!きたきた!!待ってたよ〜!! 」

「 は、はいぃ!… 」





私の両手を持って、ブンブンするのは杉谷さん。


酔いが回っているのか、テンションが普段の500倍ほど高い。





「 はい!2人で話してないで行くよ!! 」

「 ちょ、ちょっと…! 」





強制的に腕を引かれて着いたのは、大きな個室だった。


ガラッ と無駄に大きな音を立てて開いた扉に注目する皆さん。





「 日向ちゃん到着〜 」

「 こんばんは… 」





皆さんも酔いが回っているようで、テンションが高い。…まぁ、杉谷さん程ではないけど。




すると、いい雰囲気の中 隅っこの方でぼーっとしている卓さんと目が合う。



私に気付いた卓さんは、ポンポン と右隣の空席を叩いた。





「 遅かったな 」

「 すみません…打ち合わせが長引いてしまって 」

「 ふぅん…なんか、今日雰囲気違う」

「 私服だから…ですかね? 」

「 可愛い 」

「 あ、ありがとうございます 」





卓さんが「 可愛い 」なんて言ったら、ファンの人は発狂しちゃうんだろうなぁ。

でも、酔ってる卓さんの口から出た「 可愛い 」に 恥ずかしさより、驚きの方が大きい。





「 何飲む? 」

「 私、烏龍茶でいいです 」

「 ん、 」





でも、さりげなく私の注文をしてくれる卓さんは、やっぱり優しいと思った。




…でも、あれ。何か違和感がある。





「 あれ?西川さんは? 」





つい、口に出てしまった言葉。


そう。いつもならいる西川さんがいない。





「 遥輝?遥輝は、帰ったよ 」





私のひとりごとを拾って、答えてくれたのは向かい側にいた鍵谷さん。





「 そうなんですか? 」

「 うん。彼女がどーのこーの って」

「 ふぅん… 」





西川さん、彼女いたんだ。



なんか少しだけ、寂しい。そう感じてしまうのは何故なのだろう…

にじゅう→←じゅうはち



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はる。(プロフ) - Yuuさん» はじめまして!ありがたいお言葉ありがとうございます(T^T) DOBERMAN INFINITYさん、めちゃくちゃいいですよね!! これからの大事なキーワードにもなってきますので乞うご期待... 更新頑張ります!! (2018年5月12日 1時) (レス) id: c232380615 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - はじめまして。いつも楽しく見させてもらってます!DOBERMANINFINITYさん、凄くいいですよね!私も大好きです!これからも頑張って下さい! (2018年5月12日 1時) (レス) id: ed25e7e9a7 (このIDを非表示/違反報告)
はる。(プロフ) - やよさん» はじめまして! ありがとうございます! 頑張って更新します! (2018年5月5日 20時) (レス) id: c232380615 (このIDを非表示/違反報告)
やよ - めっちゃ続きがきになります。続き楽しみにしています。 (2018年5月5日 17時) (携帯から) (レス) id: 2b97e5f6a0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる。 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年5月3日 2時

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