他の男の匂いを付けてやる【長男】

漆 ページ8

. 玄弥 視点





Aの惚気に付き合っていると携帯が鳴る





『 あ 、炭治郎だ 』


｢ 下の奴ら起こさねーように小声で話すなら出ていーぞォ ｣





嬉しそうに 、携帯を手に取ったA

さて俺はそろそろ寝るか

なんて ... 寝れるわけねーケド





『 もしもし 、出るの遅くなってごめんね炭治郎 』





少しだけ 、声のトーンが高くなる

小声で話してくれてんのにその声は煩いくらい俺に響いた



あーあ 、その携帯取り上げて俺を見ろよって言えたらなぁ





『 明日のお昼？ うん 、大丈夫だよ 』





小さい頃からずっと一緒だったのに

こんなにも簡単に取られるモンなんだな



まぁコイツが馬鹿みてェに幸せな顔して笑ってる事が一番だからな



本当なら今俺の部屋で寝かせる事自体やべーんだろーけど

コイツにとって俺は家族同然で幸いにもそれ以上でもそれ以下でもない

それは竈門も分かってる





______ ここままだと 、嫁って言えない





大丈夫だろ 、お前色々ダメダメだけど

意外と家事できるし



つーか逆にめんどい事してんじゃねーよみたいな？



ようするに竈門が嫉妬して愛を再確認出来れば良い感じだろ





｢ おっしゃ長男力なんてさっさとぶっ壊しちまうかー ｣


『 え？ ... ぁ 、ごめん炭治郎

んーん ... うん 、また玄弥の家にお世話になってるの 』





俺もいるからな 、なんて

密かな宣戦布告だったり

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