他の男の匂いを付けてやる【長男】

拾 ページ11

. 炭治郎 視点





『 あ！炭治郎おはよ！ 』


｢ ！A 、おはよう ｣





Aの声に振り返れば満面の笑みで挨拶をしてくれて

俺も笑顔で返す



でもその隣にいるのは玄弥で 、少し複雑だったりもする






( いや 、こんな事で ...

気が狭いぞ竈門炭治郎 、しっかりしろ )





心の中でコッソリ自分を鼓舞すればAは首を傾げて俺を見た

ん゛ん゛っ可愛いっ





｢ ... ？ 今日も花の香水を付けているのか！ ｣


『 うん 、昨日炭治郎いい匂いって言ってくれたから嬉しくて 』





言う事一つ一つがとにかく可愛い

でも香水を付けてるとAの匂いがあまり分からなく 、



______ あれ ？



そういえば 、昨日は伊之助の匂いが何故かしたんだよなぁ

偶然かも知れないけれど少し妬いてしまう



今日も玄弥の匂いがしてる





( まぁ二人は幼馴染だし 、 )





そう分かってはいるけど 、昨日寝落ちしたAの代わりに電話に出たのも玄弥で





｢ A 、 ｣


『 わっ 、どうしたの炭治郎 』





ぎゅっと抱きしめて肩元に自分の額を

背中には自分の腕を擦り付ける





( よし 、 )





それが匂いを上書きさせたのだと言う事に気づいたのは周りの人のみだった

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