愛に飢えていた。【逢坂壮五】 (ページ3)

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angry ページ3

環side

環『んー…』

なんか

なんかムカつく。

具体的には言えないけど

ムカつく。

___そーちゃんに。

大和『お、どうしたタマ。悩み事か？若いのは辛いねぇ。』

仕事から帰ってきたのか、ヤマさんが部屋に入ってきた。

環『お。オッサン。んー、悩み事っつーか、なんだろ…』

大和『まだ22だっつーの。…へぇ、タマでも悩みとかあるんだな。』

環『そりゃあるよ！』

なんかなめられてる気がしたからムキになった。

大和『んで、どうしたんだよ。』

ビールを片手に俺の顔をのぞき込む。

環『んー…なんかよくわかんねぇ。けど、そーちゃんに腹立ってる。』

んー、上手く説明出来ねぇや。

大和『タマ、お前またソウ怒らせたのか？』

環『今日は違う。けど、なんかさ、みんな知ってると思うけど、そーちゃんって休まないじゃん？』

相変わらず自分でも説明下手だと思うけど、とりあえず思ってることを伝えてみた。

大和『あー…まぁ、言いたいことはわかるよ。アレだろ？ソウって、休め休めって言われて、わかったって返事はするけど実際休んでないって事だろ？』

環『おー、さすがヤマさん。…なんかそーちゃんってさ…その…休めって言われても、休めないんだと思うんよ。』

大和『なんで？』

環『んー、説明すんのすっげぇ難しいけど、なんだろ……今まで休んだことないから、休むことを知らないっていうのかな…』

大和『…たしかになぁ。』

ヤマさんの顔がちょっと真剣になった。

環『…いや、やっぱなんでもない。俺の思い違いかも。…そーちゃん、ちゃんと限界が来たら休むよな…』

大和『…大丈夫だって。ソウはしっかりしてるから、ちゃんと自己管理も出来てるだろうよ。』

環『そっか。…ならいいんだけど。』

大和『あぁ。んじゃ、早く風呂はいって寝な。』

環『うす。』

もうちょうどいい時間だったので、風呂に入ることにした。

環『あ、ヤマさん』

大和『？』

環『あんがと。』

ちょっと気恥ずかしくなって、さっさと風呂場へと向かった。