【リク】白鯨と夕日 side:貴女 ページ45
今日は暖かかった。
快晴で波も穏やかで、絶好の航海日和といったところ。
今日は海軍船と遭遇して何かとバタバタしていたが、協力して追い払ってモビーディック号への被害は無し。
午後には何故か野球挙大会が起こってサッチが半裸になる等の大事件もあったりしたが、まあ特に由々しき事態になっていない筈なのでよしとする。
今日も色々あったなあなんて思いつつ、私はモビーディック号の船首に座って日が沈むのを見つめていた。
夕日を見ていると柄にもなく感傷に浸ってしまう。
私達がモビーに来て、5日が経とうとしていた。
「コハク」
「ん？」
呼び掛けられて、ふと振り返る。
そこには、イゾウが立っていた。
「あ、イゾウ。どうかした？…あ、もう夕飯の時間、とか？」
「いんや。特に用はねぇが……お前さんがいたんでな、ちょいと話がしたくなって」
隣、いいか？と聞かれたのでどうぞー、と返す。
私の隣に腰を下ろすイゾウ。ひとつひとつの動作が美しい。くっそ、なんで私にはこういう儚げな美しさが持てないんだっ…！
「……ここでの生活には、慣れたか？」
「へっ？」
唐突にそんな事を聞かれたので動揺してしまった。
慣れたか、と聞かれれば＿＿＿
「慣れたには慣れたかなぁ。元々船旅してた身だから不寝番は苦じゃないし、戦闘も皆と一緒だと心強いしね」
「………いや、まあそれもあるんだが……そうじゃなくでだな、」
「えっ、なんかごめん、えっと……」
えっ、えっ、どういうこと？
「＿＿＿＿＿＿＿＿コハクは、俺らと一緒にいるの、苦じゃねぇか？」
甲板には私達2人以外人はいないようで。
やけに静かな空間に、イゾウの声が響く。
「唐突に、というか半ば強引に誘った感じだしよ。…俺にこんな事言える権利があるのかは知らねぇが……その、能力持ちってのは、色々抱えてんだってこともあるし
その、嫌じゃねぇか？俺らといること」
……そんなの、
「ッ！！！嫌な訳っ、ないでしょッ！！」
「！」
「私な能力持ちとして生きてきたから…理解してもらえない事の方が多くて、どんだけ、どんだけ血を流しても感謝される事なんて無かった」
「それでも、この船に乗って、皆が皆、私達の事気にかけてくれて……そんな体験したこと無かった」
「私からしてみれば！どんだけ、報われなくても、どれだけ他の人から恨まれても………」
「皆がいてくれるだけで、ほんとに幸せなの」
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琥珀(プロフ) - 南さん» うわああありがとうございます！！･:*+.\(( °ω° ))/.:+勿体なきお言葉…！！こちらこそリクエスト本当にありがとうございました！！今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m (2018年3月7日 21時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
南 - 名前が南になってますが、本当はくるみです (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - リクエストかいてくれてありがとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - 琥珀さん» 返信遅くてすみません（泣）はい、夢主だけで大丈夫です！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - くるみさん» リクエストありがとうございます！！ハルタとイゾウ、了解致しました！！登場するのは夢主だけが良いでしょうか…？ (2018年3月5日 18時) (レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2018年1月2日 23時
