▽３-��.氷の力 side:貴女 ページ27
「甲板が騒がしいと思って出てきてみたらこのザマだ…。それにテメェら、人質も解放しやがったな？…ことごとく邪魔してきおって…！！ 」
柄の悪い奴だ。
「邪魔ァ？こちとら仲間誘拐されて迷惑してんだ、それに…お前の茶番劇に付き合う筋合いは無い」
「んだとぉ…？！」
ハンクは顔を歪ませる。私はこっそり無線の電源を入れて、マルコに繋げた。
「こちらコハク」
『コハク…！大丈夫かよい？！さっき物凄い音が聞こえたが…』
「大丈夫、ハンク見つけた」
『ああ…ありがとうよい、今から向かう。くれぐれも無理はしないでくれよ』
「んー…分かった、努力する」
無線を切った。
私はハンクから少し距離を置き、攻撃態勢をとる。
M16の弾をリロードして、空薬莢を床へと落とす。
先に仕掛けたのはハンクだった。
武器の棍棒を振り回しながら近づいてくる。
狭い廊下では戦いづらいので階段を駆け下り階段へ。甲板まで誘導する。
棍棒相手に銃で戦っても仕方ないので、M16を背中に戻した。これは
ひとまず挨拶代わりにと氷の短剣を相手に飛ばす。棍棒であっけなく破壊されるが、この位想定内だ。
ハンクの攻撃を避け続けていく。棍棒は確実に、私が一瞬前まで存在していた場所を貫いていく。
「棍棒、壊したほうが良いか」
人知れずそう呟き、左右の手の人差し指と中指を眼前でクロス型に交差させる。
指先に神経を集中。
「
棍棒に向けて特殊な光線を発射。ハンクの手の中の棍棒は凍り、振りかぶられたタイミングで砕け散った。
「んなっ…？！」
唖然としているハンク。数秒前まで武器として機能していた棍棒は、鉄くずとなって床に散らばっている。
「あれ、知らないの？…物体は凍ると脆くなるのよ。凍ったものを乱暴に使ったら砕け散るに決まってるでしょうが。…ただでさえ普通の氷じゃないってのに」
「テメェ…！」
「能力持ちの氷を、飲み物に浮かべるような奴と一緒にしないでよね」
武器を壊され私を睨むハンク。これでは反発のしようもないだろう。
ふと、ハンクの上空に蒼炎が見えた。
「あはは、ごめんね、選手交代みたい」
「…は？選手、交代…」
ハンクはそこまで言ったところで吹っ飛ばされた。甲板の砲台に激突。頭から血を流して動かなくなった。
「…なにあいつ、よっわ」
そんな奴に吹っ飛ばされたなんて屈辱的である。
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琥珀(プロフ) - 南さん» うわああありがとうございます！！･:*+.\(( °ω° ))/.:+勿体なきお言葉…！！こちらこそリクエスト本当にありがとうございました！！今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m (2018年3月7日 21時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
南 - 名前が南になってますが、本当はくるみです (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - リクエストかいてくれてありがとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - 琥珀さん» 返信遅くてすみません（泣）はい、夢主だけで大丈夫です！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - くるみさん» リクエストありがとうございます！！ハルタとイゾウ、了解致しました！！登場するのは夢主だけが良いでしょうか…？ (2018年3月5日 18時) (レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2018年1月2日 23時
