▼２-��.双方の思惑 side:貴女 ページ19
あの後、きっくんは本当にスライディング入室しやがった。
いやまあウケてたからいいけども。
隊長達に自己紹介を済ませて、今は会議の途中である。
波乱の幕開けだったものの、順調に進んでいる。
「そっちが持ってる情報は何かあるか？」
マルコにそう問われて(ちなみに隊長達からは呼び捨ての許可は貰っている)、あろまが口を開いた。
「まあ基本的な情報はそっちと同じだな。俺らが持ってる情報といえば…そうだな、さっききっくんが海軍船の下見に行ったんだ、その結果から報告するよ」
話し手がきっくんに変わる。
「さっきの放送の通り、確かに海軍船は海岸の洞窟の中にあった。ヒラソルの北東、山に隠れてメインストリートからその海岸は確認不可能。そんな人目に付かない所に船を止めるってことは、向こうにバレたらまずい事情でもあるんだろうよ」
きっくんの言葉に、私は付け加える。
「恐らくこれはハンクとかいうアホな大佐が独断で行った行動よ。海軍上層部がこんな見え見えの低レベルな挑発を指示する訳ない。…それに、この大佐、あんまり良い噂は聞かないみたいだし」
海軍上層部の頭の良さは私達能力持ちや海賊達がいちばん痛感している。
「FBと……その、
"火拳のエース"
を種にして俺らをおびき寄せようって作戦だろ。バカバカしい。返り討ちに遭うのは予想できるだろうに」
あろまは不機嫌そうに言う。白ひげ海賊団に喧嘩を売るなんてどんなアホだ。いや私達なやまだしも。
「あ、それと…えおえおお前ハッキングしたんだっけか？」
「「え、待って何それ聞いてない」」
きっくんとハモった。ハッピーアイスクリーム。
いやそうじゃなくて。
「いつの間にそんな…」
「FBほど得意じゃないからそんな抜き取れなかったけどね。…ほら、これ」
えおえおはどこからか紙を取り出して机に上げた。
これまた字がびっしり。ひゃー、この人凄いよ。
「…よくやったな、こんなの」
イゾウが感嘆の声を漏らした。
「こんなんコツ掴んだら1発だよ。…んでもって得た情報なんだが、どうやら向こうはどうも厄介な作戦を立ててるらしい。大雑把な部分しか分かんなかったけど…」
「ハンクは、海軍の艦隊を呼ぶ気なんだと思う」
艦隊…？！
艦隊といえば、大佐以上の地位の海兵が乗った海軍船が10個ほど集まった軍団のことを指す。
…できるだけ、大きな戦いにはしたくない。被害は最小限に抑えたいのだ。
「ハンクとかいう奴がやろうとしてんのは、"自作自演"の出世劇だ」
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琥珀(プロフ) - 南さん» うわああありがとうございます！！･:*+.\(( °ω° ))/.:+勿体なきお言葉…！！こちらこそリクエスト本当にありがとうございました！！今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m (2018年3月7日 21時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
南 - 名前が南になってますが、本当はくるみです (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - リクエストかいてくれてありがとうございます！めちゃくちゃ面白かったです！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
南 - 琥珀さん» 返信遅くてすみません（泣）はい、夢主だけで大丈夫です！ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 118adbfd83 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀(プロフ) - くるみさん» リクエストありがとうございます！！ハルタとイゾウ、了解致しました！！登場するのは夢主だけが良いでしょうか…？ (2018年3月5日 18時) (レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 | 作成日時：2018年1月2日 23時
