▼16-��.共に倒せ、正義の悪魔 side:貴女 ページ44
というか、やっぱり皆私の年齢を一回り幼く認識しているんじゃないだろうか？
もう昔みたいに無謀な戦い方をするつもりはないし、馬鹿な立ち回りをして迷惑をかけるのもごめんだ。
「見張りなら要らないよ、シャオロンは別のとこ回ってて」
「いやぁ昔っから危なっかしいのがコハクやん？それで大怪我するかもしれんやろ、お前アホやし」
「失礼な！アホじゃないっつの！もう弱くもないし！」
思ったままを口にするけど、シャオロンはやっぱり悪戯っぽく笑ってる。
ずっとそうだ。シャオロンに口上で勝てたことはない。
だいたいうまく躱されで終わりだ。
「まぁコハク聞け。あんな、お前が怪我したら俺らがしん…………」
……？
「……？しん、何？」
……妙に変なところで言葉を切ったシャオロン。
彼は一瞬ぽかんとして、やべ、と罰が悪そうに私から目を逸らした。
いや、なんなんだよ。
結局、シャオロンは誤魔化すように話を逸らす。
「……何でもないわ。
＿＿＿まぁ頼れるうちはな、『お前と違って』強〜い俺に頼っとき！」
手柄はとらへんから！とシャオロンは言う。
いや、な〜〜にがお前と違ってだ！私だって強いわ！やたら強調して言いやがって！
……と、声に出して言いたいところだが。
いくら成長したとはいえ、私がシャオロン含めwrwrdメンバーやFB達に手合わせで勝てるかと聞かれたら、カンペキに肯定できないのも事実。
そこらへんの男の人に勝てる自信はある。海賊だろうが海兵だろうが関係無しに、だ。
でも、私に戦闘を叩き込んだのは間違いなく彼らだ。
だから私の得意分野も苦手分野も戦い方の癖も、彼らは十二分に分かっている。
完全に動きを見切られて終わりだ。
いくら相手が強かろうと、私のことを知らないのならば勝機はある。
ただ、彼らは違う。
実力が高く、実戦経験も豊富で、なおかつ情報だだ漏れとあらば、まず私が彼らに勝てる見込みは無いだろう。
…………それでいて、いや、だからこそとでも言うべきか。
私を熟知している皆は、戦闘サポートの面でもこの上なく安心できる存在なわけで。
背中を預けるなら、彼らがベストというか。
シャオロンが冗談言ってるようには見えないし。
「……じゃあ、お願いする」
「お、分かっとるやん」
「……シャオロンなら安心できるから。よろしくね」
「！……当たり前やん！任しとき」
▼16-��.共に倒せ、正義の悪魔 side:貴女→←▼16-��.共に倒せ、正義の悪魔 side:貴女
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - ゼンさん» コメントありがとうございます！ 作品中で主人公さんと一緒に旅してる4人組は、実在するゲーム実況者様をモデルにして書いています。YouTubeやニコ動などで「M.S/SP」と検索していただければ動画が出てくると思います〜！ (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 979a30272e (このIDを非表示/違反報告)
ゼン(プロフ) - このきっくん、あろま、えおえおのアニメ？物語の作品名を教えてください (2022年4月2日 2時) (レス) @page11 id: 7e17b8d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀 | 作成日時：2020年4月14日 23時
