▼14-��.警告 �� side:貴女 ページ33
「＿＿＿＿＿聞こえてるな？こちら測量室、KIKKUN-MK-�兇澄Ａテ睚�送で状況を説明する」
刀を佩いて甲板への廊下を急いでいれば、きっくんからの放送が入った。
「進行方向真っ直ぐ、十二時の方角から悪魔の気配がある。
海面を観察したが、不自然な渦巻きの海流を発見した＿＿＿＿＿そこから推測するに、この悪魔は俺達が海軍本部で戦った奴と同個体だ」
＿＿＿＿＿アンドロマリウスか。
あの時奴には逃げられてしまった。
またこうして相見えるとなれば、もう逃しはしない。
「詳しい説明は騒ぎが収まったあとだ。
オヤジさんと隊長以外のクルーは船内に避難してくれ。
今から進行方向を180度転換、この海域から脱出する」
……ただし脱出するのは私たち五人を除いた全員。
確実に、彼らを逃がさなければならない。
ザザ、というノイズを最後に船内放送は終了した。
そして同時に私は甲板へと到着する。
進行方向の空はどんよりと暗い。不気味な渦巻きの海流も徐々に範囲を広げ、今まさにモビーを飲み込もうと手を伸ばしてくる。
甲板では、FBとあろま、えおえおがお父さん達に作戦を伝えていた。
「今回の戦闘は海上線だ。足場が無いから「作るんでしょ？それが最初の私の役目」……コハク」
氷の能力で、海ごと凍らせる。その氷を臨時の足場にしてなんとか戦闘を進めなくてはならないのだ。
「あぁ、頼めるな」
「当たり前でしょ」
「……進路転換の時に、オヤジさんの能力でここの海ごと揺らしてもらう。避難中に海流に飲まれる訳にはいかないし、悪魔が近づいてくる恐れもある。
揺れがある程度収まったら、コハクが先行して足場を作りつつ悪魔に接近。
ある程度足場が作れたら俺らが後を追う」
「呪陣破壊と時間稼ぎの役割分担は海軍本部の時と同じか？」
いつの間にか戦闘服に身を包み到着していたきっくんが、私の後ろから問う。
「同じで行く」
「ん、了解」
「…………なァ、俺らにできることはねぇのか？」
エースがふと、そんなことを言った。
……甲板にいる他の隊長達の心を代弁したのかもしれない。
でも、残念ながら距離の問題もある。
こうも遠距離となると、攻撃範囲が広くないとどうしても届かない。
「……今回は、そうだな。オヤジさん頼みだ」
「そうか…………」
エースはどことなく悔しそうにそう言う。
なんとなくその気持ちも分かるのだ。
▽15-��.倒せ、正義の悪魔 side:貴女→←▼14-��.警告 �� side:貴女
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 39人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琥珀(プロフ) - ゼンさん» コメントありがとうございます！ 作品中で主人公さんと一緒に旅してる4人組は、実在するゲーム実況者様をモデルにして書いています。YouTubeやニコ動などで「M.S/SP」と検索していただければ動画が出てくると思います〜！ (2022年4月2日 10時) (
レス) id: 979a30272e (このIDを非表示/違反報告)
ゼン(プロフ) - このきっくん、あろま、えおえおのアニメ？物語の作品名を教えてください (2022年4月2日 2時) (レス) @page11 id: 7e17b8d3e2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琥珀 | 作成日時：2020年4月14日 23時
