▽９-��.その正体 side:貴女 ページ42
「『太古の神話を発祥とする、序列番号72番目から1番目までの番号を割り振られたソロモンの使役する悪魔』……いや知ってんだよなぁ」
「これは？ソロモン72柱に与えられた爵位について」
「あっそれは初耳」
上から順に本を読み込んでいく。ちょくちょく初めて知る情報も混じっているので勉強にはなるが、なんせ最も欲しい本が見当たらない。
ソロモン72柱の概要じゃなくて、それぞれの個体の特徴とか載ってる本が欲しいんだけどなあ。
がさがさとメモを取りながら本を読み進めていると、ふとFBが口を開いた。
「え〜〜っとなんだ？とぅるー、かろ…」
「……」
FBが英語を読めていないのはいつものことだ。
FBの手元にあった本を受け取る。
背表紙を確認するが、完全に皮が剥がれてしまっているので題名が読み解けない。触るだけでも剥がれてきそうなので慎重に扱う。
表紙もかなりボロボロだった。数ある本の中でもかなり古い方なのだろう。
表紙の文字はなんとか読めそうである。金の文字で綴られた言葉を、目を細めながら解読した。
「……えー、『TrueColor：Solomon 72 Spirits』
＿＿＿＿＿いやまってコレ、ビンゴじゃない！？」
TrueColorで正体。Spiritsは神霊や聖霊やらを示すので、まぁ悪魔と捉えて差し支えないだろう。
つまり訳せば、「ソロモン72柱の正体」となるわけだ。
FBにその事を伝えれば、なるほど！と納得して顔を輝かせる。
本を開いてざっと目を通す。
ソロモン72柱が一体ずつ詳細に解説されていた。名前はもちろん、伝承での悪魔の姿や、悪魔そのものを示す魔法陣である「印章」に関する情報も掲載されている。
……求めていたものはこれだった。ナイス、FB。
「〜〜っこれだよ！FB！これ借りて五人で調べよ！」
用済みとなった本は棚に戻す。
ずっしりと思い古びた本を抱えて、さっさと手続きを済ませ、私たちは図書館を後にした。
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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私たちが入手した本のことを知らせれば、思い思いに過ごしていた三人はすぐに集合してくれた。
きっくんの部屋で五人顔を突合せて、その本を読む。
「印章はそれぞれの個体によって異なっている……これはほかの悪魔も一緒だな」
印章というのは、悪魔の個体を判別するのに用いられる魔法陣のことである。悪魔を召喚する際にも、この魔法陣を描かなければならない。
「昨日の呪陣の模様覚えてるか？呪陣にはかけられた悪魔の印章が刻まれてる筈だぞ」
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
