▽９-��.調査活動開始 side:貴女 ページ41
＿＿＿＿＿時刻は現在午前10時。
悪魔の襲撃やらその後の大混乱やらでイベントが大量発生したのはもう昨日のことである。
さすがに今日早く起きることは叶わず、いつもより遅めの起床となってしまった。
五人揃って(数奇の目を向けられながら)食堂で朝食をとって、あとは各々自由行動。
部屋で休んでいるやつもいるだろうが、私はなんとなく落ち着かなくて部屋を出た。
ぶらぶらと海軍本部をさまよって、目に入ったとある扉。その横についていた看板の文字に誘われて、私はその部屋に入る。
ここは「海軍本部大図書館」。世界の様々な書物が集まる、情報の宝庫だった。
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「ひっろ……」
そのあまりの広さに目を疑う。
世界中の海の秩序を守る海軍の本部なのだから、この位はあってもおかしくないのかもしれない。
本棚を見やれば、色とりどりの背表紙がずらりと並んでいる。
地域やジャンルごとにまとめられた本たちは、その並びを乱すことなくきっちりと設置されていた。
なるほどこれは見つけやすい。
懐かしい名作童話に、色々な島や地域の歴史書、あと犯罪者リストなんてものもある。
いくつか手に取りたい本もあったが、ぐっと我慢して奥へ奥へと進んでいく。
私が今探しているジャンルはただ一つだけだった。
本棚の横に掛けられた小さな板を読みながら歩いていると、お目当ての文字を見つける。
その本棚は、この大図書館の最奥に存在していた。
「…………あった、『悪魔』の書物」
私がここに来たのは、昨日戦ったものの正体を突き止めるため。
ソロモン72柱にまつわる本を探して本棚を追っていくうちに、見慣れた背中を見つけた。
「あ」
「あ」
なんだかんだで努力家。生真面目で頑固な部分を持ち合わせ、集中力の高さには定評がある。血液型通り、4人の中ではいちばん真面目……なんだと思う。
「FBじゃん、いたんだ」
「まあね……ほら、あいつらより先に調べとこうと思って」
FBのサングラスの奥の瞳がへら、と細められる。
なるほど、FBならここにいてもおかしくはない。私は彼の隣に立って再び本棚を見る。
いくつか本に目星をつけて、ハシゴを駆使して取り出す。取った本は軒並みFBに持ってもらった。ぐえぇ…重い…という声が聞こえるがちょっと我慢してもらう。
ハシゴから降りてFBから何冊か受け取る。
FBとなら作業も集中できそうだし、ちょうど良かったかもしれない。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
