▼８-��.七武海と �� side:貴女 ページ28
強い人、というのは人を言いくるめるのも得意なのだろうか。
何を言っても出ていく気のない七武海メンツに、私はついに諦めを覚えた。なんとかしてこの空気に馴染むことにする(できるとは言っていない)。
「……八咫烏よ、貴様は剣士なのか」
「あ、私ですか？」
各々無遠慮に談笑したりして寛いでいる中、鷹の目さんが声をかけてきた。特徴的なその黄金色の目は私を見ている。
「まあ、一応といいますか。そこまで剣技一筋で打ち込んだ訳ではないんですけどね……普段一緒に動いてるあろま＿＿＿＿あ、"朱雀"って男に叩き込まれまして」
私は幼い頃、MSSPのメンバーに戦闘技術を叩き込まれた。能力持ちに生まれた以上、そもそも戦うことが使命なのだからそれは必要なことだったのだ。
銃はFB、ナイフはえおえお、剣技はあろま。きっくんには戦闘技術ではなく交渉術とか、世界情勢とか歴史とかそういうものを習った。
「先程の戦闘は見事であった。その男共々いずれ手合わせ願いたいものだ」
「えっ、あっ、いや、そんな見事だなんて……」
私の剣技なんてまだまだ荒削りだ。あろまに比べたら劣っているところだってあるし。
でも、この人の瞳は嘘をついていなかった。……というか、世界一の剣豪である彼が妥協なんてするとも思えない。
少しは自信を持ってもいいんだろうか、なんて。
「……そうですね、いつかは私も。なんならご指導お願いしたいくらいですよ」
「ふ、楽しみしている。貴様なら歓迎しよう」
そう言ってゆったりと赤ワインを飲む鷹の目さんは、なんというかやっぱり貫禄あるなあなんて思ったりする。
正直なところ、剣技を褒められたのなんて久しぶりだったから、めちゃくちゃ嬉しかったのは誤魔化せないね。
「＿＿＿＿鷹の目が気に入るとは。珍しな」
突如響いたバリトンボイスに、私はその方向を見やる。
葉巻を加えて笑みを浮かべるその男。
「…………サー・クロコダイル」
「かの"八咫烏"にご承知いただけるとはありがたいな」
えー、ちょっと馬鹿にしてる？
その言葉にむっとする。
「……別に世間知らずじゃないんですけど」
「クハハ、そう気を悪くするな。別に貶した訳じゃねェ」
クロコダイルはそう言ってさらに笑みを深めた。彼はそのまま続ける。
「今日はご苦労だったな」
「…………それはどうも」
私にはその笑顔の奥に、何かがある気がしてならない。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
