▽７-��.対本体戦結末 side:貴女 ページ21
「よっしゃ喰らえ！
きっくんがバチバチ！と音を立てて無数の閃光弾を悪魔の顔面に向けて繰り出す。
私もそれに続いて、氷の刃を悪魔の目元へ向けて飛ばす。
それを見た悪魔は唐突なそれに対応できず、それを手で受け止める。
しかし、氷は腕に突き刺さり、電気もまた悪魔の腕を痺れさせた。
「よっしゃいけるぞ、まずは腕からっ！」
「りょーかい！」
全身の動きを止めることこそ意味がある。止まってこそ、核破壊に集中できる。
足元に冷気を集中させ、腕に向かって飛んでいく。着地した地点から肩を目がけて走り込む。
私が走った部分は氷に包まれていく。このまま肩まで凍らせて、腕を動かせないようにしたいところだ。
きっくんは閃光を飛ばしまくっている。目眩しをして追い込む算段だろう。
私は走り続けるが、ふと右側に気配を感じた。
「ぎゃっ、もう一本の腕とか＿＿＿＿！」
先程までは蛇を掴んでいた左腕だ。蛇を離したらしい。その手は私に迫ってくる。
「悪いけど、今それどころじゃないから……！」
足に力を集中させている分、いくらか分が悪い。
なんとか右腕をかざして、氷柱で阻止しようとする＿＿＿＿が。
＿＿＿＿ﾎﾞｶﾞｱﾝ!!!!
「うおっ、火…………！」
『ハッ、忘れてんじゃねえ馬鹿野郎。……周り気にしてねえで走れ！』
インカムから聞こえてきた頼り甲斐のある声。火属性の攻撃だが、悪魔の腕にダメージを負わせるのには十分なようで。
慄いた悪魔は手を引っ込ませる。そこに容赦なく叩きつけられる炎の球。
私が走っている右腕の動きも硬直した。今がチャンス、全速力で走れる＿＿＿＿！
「ここから、一気に……！！」
一心不乱に肩を目指す。
左腕はあろまの炎、視界はきっくんの電撃。押されている悪魔の腕を止めて目を奪うには今しかない。
そんな時、インカムから声が響いた。
『こちらFB！4層目の破壊、完了！あと一つです！』
『っよし、よくやった！！』
いける。いける。
壊せる。
勝てる。
５層目を、最終層を、核を破壊するまでに要する時間をなんとか確保しなければ。
目の前に、肩が見えてきた。
「＿＿＿＿よし、ここまで、来れば＿＿＿＿！」
＿＿＿＿＿＿＿＿ﾀﾝｯ!!
私が肩に着地したのと、
＿＿＿＿＿＿＿＿ぐらり、
「っえ…………」
正体不明の浮遊感が私を襲ったのは、同時だった。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
