▼６-��.開始 side:貴女 ページ14
まずは自分も本体に近づかなければ意味が無い。本部からの遠距離攻撃だとあまりにも心許ないだろう。
私はあろまの後を追う…………前に、ふと立ち止まった。
「……センゴク元帥。もう手遅れかもしれませんが、マリンフォード全体に避難指示を。……
「ｯ＿＿＿＿!!」
海軍は本来悪魔と戦う力など持っていない。その事実を隠すような私の発言に対してなのだろう、海兵の誰かが息を飲んだ。
後ろにいる者達への、最後の警告。
「ｯおい待て八咫烏!!……なぜ"朱雀"がここにいる!!!!」
朱雀の異名を持つ男など、この世にあの般若の男以外に存在しない。
だが、私はセンゴクのその言葉を無視して続ける。
「悪魔が現れたのはマリンフォードの東側。……西側には被害が及ばないよう私たちが止めてみせましょう。
＿＿＿＿海軍の皆さんも、七武海の皆さんも。
死にたくないのなら、ここから去ることをお勧めします」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
雨なのか海水なのか分からない液体が体を濡らす。
背中から烏の翼を出して、私は上空を飛び回っていた。
……正確には、時折地面に降り立ち避難の手伝いをしながら、だが。
結局あんなことを言い残して、振り返ることも無く会議室を出てきてしまった。……しかし。
(多分あそこにいる人は皆、逃げたりなんてしないんだろうな)
正直分かり切っていた。七武海も海軍上層部も、あの人たちはあそこから動いたりなんてしないこと。
そしてきっとあの人たちは、私たちを見ている。
値踏みか、あるいは観察か。その理由は少なくとも心配では無いのだろうけれど。
「……なら、望むところです」
とびきり強いところを魅せてあげよう。
そう人知れず決意して、私は建物の屋根の上に降り立った。
海に佇む悪魔の姿。天気はいつの間にか悪化していて、黒い雲に空は覆われ雷が鳴り響いている。この調子だと、電気を操るきっくんなんかは少し有利になるかもしれない。
青、黄、赤、緑の４色のマントが時折除く。いつの間にか彼らは着替えていたらしい。その翻り方を見るに、まだ負傷者は出でいないようだ。
『っあー……あー……聞こえますか！！こちらFB！！』
四人の動きを見つつ攻勢に加わるため飛び上がろうとしたその時、インカムから聞きなれた声が響いた。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
