▼６-��.修羅への誘い side:貴女 ページ13
「…………大将、青雉…………!?」
「流石に
ヒエヒエの実の"氷人間"。その体から放たれた氷は、床と壁を伝ってその悪魔の手を阻んでいた。
それでもなお、ギチギチと音を鳴らして動こうとする悪魔。私はそれをなんとか刀で押し返す。
このまま悪魔が諦めて手を引っ込めてくれればいいんだけど……!!
……しかし、そんな願いも虚しく、悪魔の手に力が籠る。私は足に力を込めた。ここで気を抜けば終わり。この海軍本部は瞬く間にこの悪魔の手で木っ端微塵になることだろう。
伝わる圧力は留まるところを知らなかった。
そうして、無情にも氷にヒビが入る。
＿＿＿＿＿＿＿＿ﾊﾟﾘｨﾝ……!!
「っ……」
「……あらら……やっぱりこの氷じゃ止まらねえか」
そしてついに、青雉が出していた氷は粉々に砕け散った。
それに伴って刀にかかる負荷も大きくなる。氷の力を乗せ補強しているとはいえ、負荷に耐えきれず刀が折れればお終いだ。
「っくっそ…………！」
かといってこれ以上下がる訳にはいかない。
これでも、後ろには「人間」がいるのだ。
＿＿＿＿能力持ちが護るべき存在の、「人間」が。
今一度、足に力を入れ直す。
踏ん張って、何か策を考えなければ…………
「＿＿＿＿コハクｯ!!!!!!!!」
「！」
突然右から感じた圧倒的な熱量。
それを感じたと同時に、私は直撃を避けるべく後ろへ跳んだ。
すると、右側から大きな炎の塊が飛んでくる。それは悪魔の手に当たり、それに燃え移った。瞬く間に広がる炎に悪魔も驚いたのか、巨大な手の動きが止まる。
＿＿＿＿ｷﾞｱｱｱｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｯ!!
ほどなくして、海の向こうから悪魔の悲鳴が聞こえてきた。
「あろま……！」
「俺らも加勢する！」
遅くなってすまん、と言って私の頭にぽん、とあろまは手を乗せた。
悪魔の手が引っこもうとすると同時に、あろまはその手へと飛び乗る。そのまま悪魔の本体まで近づくつもりなのだろう。
「海ん中にいたからこの悪魔の属性は『水』だ！こっちにはえおえおがいる、勝機はあるぞ！！」
「っ了解！！」
あろまは振り向かないでそう言い残し、手から腕へと駆け抜けていく。
悪魔の属性が水ならば、その有利属性は植物。えおえおの持つ属性がそれだ。
……勝機は、ある。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
