▼６-��."動く" side:貴女 ページ12
「念の為、マリンフォード全体に避難準備の連絡をしろ！島民を危険に晒す訳にはいかん！！」
「了解致しました！」
マリンフォードは海軍本部があるほか、海兵達が住む海兵居住区がある。当然、そこに現在生活している者もいるのだ。被害は最小限に抑えたいだろう。
それを踏まえての避難準備勧告といったところか。
バタバタと慌ただしく海兵は出て行った。扉の外は騒がしい。会議室の中にいた一部の兵士も扉の外へと駆け出して行った。
会議室の中は不自然なほど静かであるが、雰囲気はやはり先ほどよりピンと張り詰めている。
窓の外から聞こえる騒ぎが嫌に部屋に響いた。
「＿＿＿＿フッフッフッフッ!!!!」
そんな中、"天夜叉"の笑い声が不自然に反響する。
「何がおかしい、ドフラミンゴ……！」
センゴクはそれを見て、ギロりとドフラミンゴを睨む。緊迫感のあるこの状況で笑うこの男の真意は分からない。
「＿＿＿＿いやァ、面白いこともあるもんだと思ってな……。
"動く"。……なァ、そうだろう？"八咫烏"」
「っは……？何を……」
その笑みを浮かべたまま、ドフラミンゴはこちらを見た。
"動く"。確かにそうだ、あの悪魔はいつ動くかも分からない。
ただ、それを私に問う意味って＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ!!!!!!
「＿＿＿＿＿＿＿＿ｯ!!!!!!」
露骨な不快感は増幅する。
足を伝い、背を伝い、首を伝って脳に警報が届く。
近い。感じた気配が近い。
先程よりも強く感じる不快感。今はもう手に取るように感じ取れる巨体の様子。
影が迫る。奴が来る。
＿＿＿＿＿＿＿＿"悪魔"が、海上に、その姿を＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿ｻﾞﾊﾞｧﾝ！！！！！！
「〜〜ｯ!!」
海からの波の爆音が耳に入った頃には体は動き出していた。
先程から気配を感じていた方向の窓に足が勝手に動く。駆けて、刀を抜いて、構えて、そして。
ほぼ条件反射で行われた一連のそれ。
無心でただ動き続け半分麻痺していた私の思索は、刀に伝わる巨大な重量感で再び目を覚ます。
＿＿＿＿ｶﾞｷｨﾝ!!!!!!
氷の力を乗せた刀から感じる、ギチギチとした強い感覚。
私の目の前にあるそれ…………
………………海上からここまで伸ばされた、巨大な悪魔の手。
それは、私の刀と、もう一つ＿＿＿＿
絶えず低い冷気を放つ氷によってその動きを止められていた。
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琥珀(プロフ) - Irm?いるみ?さん» 貴重なご意見ありがとうございます！参考にさせていただきますm(__)m (2019年8月25日 20時) (
レス) id: a397407caa (このIDを非表示/違反報告)
Irm?いるみ?(プロフ) - 今まで、MSSのメンバーだけで固定でやって来ているので、個人的にはこのままで最後まで見たい気がします。。。加わってくれるのもそれはそれでおもしろそうなので良いのですが。。。 (2019年8月25日 18時) (レス) id: 5832349e61 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる - めっちゃ面白いです!!!!!更新頑張ってください!!!!!!!!! (2019年4月30日 2時) (レス) id: 6f50c84bd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琥珀 x他1人 | 作成日時：2018年3月9日 17時
