～知り合い以上友達未満～【殺戮の天使】 (ページ48)

今日:16 hit、昨日:4 hit、合計:98,599 hit

46話ページ48

？「何も思い出せないんだろう？思い出すまで、私と一緒に暮らさないか？」

『え、あ、お、お姉さんがいいなら....』

？「なら決まりだ。事情聴取が終わったら迎えに来るよ。

頭を強く打ったようだが、医者はそこまで傷は酷くないと言っていたからな。」

『は、はい....』

*

ディアside

(これは、レイチェルとザックに語っています。ですが、会話部分は飛ばします。)

私は、何とか少女の記憶をなくすことに成功した。

そこまでは良かったのだが....

グレイ神父の所に連れて行こうと運んでいたら、運悪く警察に見つかってしまった。

正直、そのまま少女を放っておいて、逃げてもよかったが、記憶を取り戻してしまったら
苦労が水の泡なので、警察にデタラメを言い、また私の家に連れてくるということにした。

彼女が来るまでに家の模様替えもしたので、私の家で記憶を取り戻すことは多分ない。

デタラメ事件については、幸い私が見つかった場所の周りに、監視カメラがなかったので、
とりあえず適当に嘘をついて事情聴取を終えた。

少女の記憶はないのだから、真実にたどり着くことは永久にできないだろう。

....彼女の記憶が戻ったら別だが。

そうして、私の天使を育てる計画は、順調に進んでいった。

少女は、予想通り躊躇なく人を殺すことが出来た。

彼女は学校に行かない子供なので、後始末はいつも私がすることになったが。

出会って数年になる頃には、私達は親子のように打ち解けていた。

言っていなかったが、私は食人鬼なのだ。

彼女が15歳になる頃には、彼女が騙して連れてきた不良の男や女友達を、家で半殺しにして、
私が最後にチェーンソーでバラバラにして食べる。

そんな日々を送っていた。

親に見放された不良など、いなくなっても気にされない。

もちろん、彼女は死体を食べたりはしなかったが。

彼女の殺し方リストには鋸と磔、釜茹でがある。

これは私が人を食べるときに行ってたものだ。

ん？何故かって？

鋸→チェーンソー

磔→燻製

釜茹で→料理！

これで意味がわかったかな？

....おい、誰が悪趣味だ。

私は元々家が貧乏だったんだ、仕方ないだろう。

で、出会って6年程たったある日、私はいつも通りビルで人を殺していた。

だが、人肉を食べるのにも飽きてしまってね....

食べると言う目的だけで人を殺していたから、しまいには、人を殺すのも面倒になったんだ。