～知り合い以上友達未満～【殺戮の天使】 (ページ40)

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38話ページ40

レイside

ガコォンッ

レ「......」

ザ「あいつが....殺人鬼だ？貴方達を殺すのは、私だ？

ふざっけんなよ！！」

ｶﾞﾝｯ

ﾄﾞｫﾝｯ

ザックは苛立ちの勢いでお墓を蹴り、エディが落ちた穴は塞がれる。

さっきAが殴った時、被り物が赤く染まったから....多分死んでるだろう。

ｶﾞｺﾝｯ

ザ「あ？」

レ「....多分、そのお墓が、エレベーターのスイッチだったみたい....」

ザ「おー。やっとこの土くせぇ所から、おさらば出来んのか。」

ザックは何事もなかったようにそう呟く。

....でもそうでもしないと、私も訳が分からなかった。

～in エレベーター

レ「.....ねぇ。」

ザ「...あ？」

レ「私、貴方の役に立てた？」

ザ「.....つーかやめろ、その貴方っていうの。さぶイボがたっちまう。」

レ「....じゃぁ、アイザック？」

ザ「はぁ...ザックでいい、ザックで。」

レ「わかった....

――――――ザックの役に立てた？」

ザ「あぁ、ちったぁな。」

レ「....そう、よかった。」

.....なんでだろう。

ザックに褒められて、嬉しいかった。

だけど.....

〝お姉ちゃん全力で守るわｗ〟

〝行ってらっしゃい。気を付けてね。〟

〝私は貴方達とは、立場が違うのよ。〟

Aの今までの言葉が、まるで走馬灯のように頭で繰り返される。

レ「ねぇ....ザック。」

ザ「あ？今度はなんだよ。」

レ「貴方は.....上についたら、Aを殺すの？」

ザ「Aを.....か。

さぁ、知らねぇ。んなもん、俺の気分次第だろ。」

レ「できれば.....殺してほしくない.....」

ザ「それは、Aの出方次第だろ。」

レ「....そうだよね....」

ｶﾞｺﾝｯ

ザ「よし....行くぞ。」

レ「うん...」

*

A「やぁ、遅かったね。」

レ「ここは....？」

エレベーターの隣を見ると、B3.5の文字。

B3じゃないんだ....

フロア内の端は白い花で埋め尽くされ、その花のとこ以外の床は石タイル、

レンガの壁のその奥には、3つのドアがあった。

A「ここの白い花、綺麗でしょう？

スノードロップって言うんだって。」

スノードロップ....知ってる。

確か花言葉は.....

――――――貴方の死を望みます....

ザ「おい、ふざけてねぇで、さっさとどけよ。

俺等は外に出てぇんだからよぉ。」

A「.....それは無理だね。

さっきも言ったでしょ？

私が貴方達を殺すって！」

――――ﾊﾟﾁﾝｯ