27話 ページ29
(更新遅れてすみません!)
『声?』
レ「うん....笑い声と、私の望みを知ってるって手紙が...」
あらら.......上に行くの、時間かかりそう....
ザ「...そーかよ。じゃ、行くぞ。
―――――あぁ、その前に。
やっぱこっちも壊さねぇと、イライラして仕方ねぇわ!!」
レ「待って!!」
ガァンッ
『....あーぁ...』
あの子も頑張って作ったろうに.....
レ「」
レイは、ショックのあまりその場に座り込む。
そういえばさっき、珍しく叫んだな。
ザ「おい、行くぞ。お前の入る墓はここにはねぇんだ。
お前が死ぬのは、俺が地下から出た後だ。」
『....ニヤッ』
レイにもザックにも見えないように、私はほんの少しだけ、笑う。
―――――あぁ、殺したい。
少女と殺人鬼の脱出劇を....私が終わらせてやりたい。
どうやって殺そうか....そろそろ考えておこうか。
それまでは......偽りの“仲間”を演じよう。
『ねぇ、レイ.....行こう?』
レ「....うん。」
*
ザ「一番怪しいのはこの池か...」
どうでもいいけど、池とプール、どっちが正解に近いんだろう.....?
ザ「おい、どうすりゃいい?」
レ「仕掛けかはわからないけど.....あそこに行って、あのスイッチの上に立っていてほしい。」
スイッチ?と思って、目を凝らしてみると、確かに、丸い形をしたスイッチがあった。
ザ「あ!?この水の中に?俺がかよ。」
レ「...嫌なら、別に。」
『あ、嫌なら、私が入ろうか?』
...多分、凍死しかけるけどw
ザ「...行かねぇとは、言ってねぇよ。」
ザプッ
ザ「むかつくくらい、冷てぇ...」
そんなに冷たいの?と思って、指をプールにつけてみたら、すぐにわかった。
本当に冷たい。私が入ったら、本気で凍死してたかも....
『....大丈夫?』
演技ではなく、本気でザックを心配した。
ここで死なれたら、困る。
ザ「大丈夫じゃねぇけど、仕方ねぇだろ!
ここに乗ってればいいんだな?」
カチッ
レ「うん」
そう言って、さっきの壁の穴に行こうとしたレイは、急に立ち止まる。
『....どうしたの?レイ。』
レ「...メモが落ちてたの....“殺してあげる”って書いてある...」
『殺してあげる....ねぇ。』
ザ「貸せ。」
ザックは一旦水辺に近づき、レイから強引にメモを受け取ると、
そのメモをびりびりと破いた。
ザ「あのな、他の誰かに殺されようなんざ、考えるんじゃねぇぞ?」
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ザックの嫁 - 例えが可愛いのがザック (2019年12月12日 21時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
remipatya(プロフ) - ザックLoveさん» いえいえ! (2017年8月25日 19時) (レス) id: 2f83d12ffa (このIDを非表示/違反報告)
ザックLove - ありがとーございます! (2017年8月25日 17時) (レス) id: efef187557 (このIDを非表示/違反報告)
remipatya(プロフ) - ザックLoveさん» あ、はい!それは過去編の後で書きます! (2017年8月25日 6時) (レス) id: 2f83d12ffa (このIDを非表示/違反報告)
ザックLove - ザックとの萌え要素がほしいですね! (2017年8月24日 22時) (レス) id: efef187557 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:remipatya x他1人 | 作者ホームページ:http://201511kb
作成日時:2017年7月4日 6時