～知り合い以上友達未満～【殺戮の天使】 (ページ22)

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21話ページ22

ぐちゃっ

レ「あっ」

ザ「どんなだけ墓穴に未練あんだよ、入れねぇって言ってんだろ！！」

ぐっちゃぐっちゃ

『もう誰だよ！こんな気っ色悪いもの埋めずにそのままにしてた奴！！』

ぐちゃっぐちゃっ

レ「Aまで...

あぁ、中身と脚が.....」

ザ「『( ﾟ∀ﾟ)ﾊｯ(嘲笑)』」←

ザ「次行くぞ。」

『次はー.......って、

なんか左から冷気を感じるんだけど......』

レ「本当だ....保存室...？」

『保存室ぅ？

まぁいいや。ザック、レイ、行こうよ。』

*

ガチャッ

『((((´=д=`))))) ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ･･･さむぅ』

さっきとは桁違いの寒さだよ....

レ「冷凍庫の中にいるみたい...」

『凍らなきゃいいけどｗ』

部屋の中には、冷蔵庫っぽいのが沢山並んでいた。

部屋の奥には、エレベーター前にあったような薬品臭いプール。

その底には、人影のようなものが見えた。

.....死体かな。

プールの上には、石橋が架かってる。
その奥の壁は、なんでかはわかんないけど....ひび割れていた。

レ「壁がボロボロ...」

ザ「湿っぽいわ、ボロいわ.....ろくな場所じゃねぇな。」

確かにそうだとは思うけど....ここのフロアは特殊だ。

ほとんど、“お墓のための”フロアだから。

........“あの子”が、気に入った人物を見つけなければ....かなり楽なはずだ。

ザ「うぉ、死体じゃねぇか...」

『え？』

ハッとして振り返ると、ザックが冷蔵庫の一つを開けていた。

レ「死体に、付箋がついてる......

〝ワトキン・ベケット(36)

・死亡場所― B3

・死因― 出血死

※体の損傷が激しいため、取り扱いに注意〟.....」

『ワトキン・ベケットねぇ....』

変な名前←

パカッ

他はどんな人が....と、少し興味本位で隣の冷蔵庫を開ける。

『！』

パタンッ

...が、すぐに閉めた。

『......』

ザ「おい、どうした。」

『...別に？自分で開けたけど、やっぱり嫌な物しか入ってなかった。』

ザ「そりゃそうだろ。」

『ま、もうでもいいし.....次、行こうか！』

ザ「あぁ。」

......正直言うと、ほんとにパッと見ただけだ。

見間違いかもしれないが......

付箋のとこに、“B3.5”という文字があった。

――――

フロル・マーレ(27)

死亡場所― B3,5

死因― 溺死

――――

........まぁ、あんまり気にはしてないけど。