～知り合い以上友達未満～【殺戮の天使】 (ページ15)

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14話ページ15

レ「この壁の文字....前のフロアにも....

それに、ルールって.....？」

ダ「ここにはきっと、ルールがあるんだ。

例えば君達を襲ったやつは、ここまでは追いかけて来なかった。

何かしらの決まりがあるんだろうね。」

『じゃぁ、望みって？』

ダ「さぁ、それは人によって違うだろうね。

....そうだな、僕なら.....

......綺麗な目が欲しいな。

僕は右目が良くなくてね。色も嫌いなんだ。

君たちのような目が僕のだったら、それはそれは素敵だろうね。」

『生まれながらの目、かぁ。』

ダ「さぁ、他の部屋も見に行こう。」

レ「....ぁ。隣にも....何か....」

『埃、払おうか。』

ダ「やめなさい！！」

「『ﾋﾞｸｯ』」

ダ「目にゴミが入る。」

『は、はぁ....』

ダ「...君達は、目を大事にしなさい。

あ、そうだ！奥に行く鍵は僕が持っていたんだったよ。」

『せ、先生.....』

ダ「....あぁ、そういえば、僕はAに話したいことがあるんだった。

レイチェル、この鍵で、先に奥に行っててくれないかい？」

レ「...？...はい、先生。」

『え、何ですか。』

ウィィンッ

レイ、行っちゃった.....

『....で、何ですか先生。』

ダ「....あぁ、やっぱり君も悪夢の中なんだね.....A。」

『はい....？』

ダ「君は、これに見覚えがあるかい？」

取り出されたのは、何かの薬。

『この薬は....？』

ダ「...睡眠薬さ。君がよく飲んでいたものだよ。」

『睡眠薬.....私が......何で？』

ダ「本当に忘れてしまったんだね。両親のことも。」

『両親のこと....？

捨てられてからそれっきりだけど.....』

ダ「本当に？」

『捨てられてから....私は.....』

ring....

―――――お前等なんて、死んで当然だ。――――――

ring....

―――――ダニー、睡眠薬持ってない？――――――

ring....

『あぁ....そう、そうか....私は.....

―――――――殺人鬼なんだっけ。』