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その日、どうやって彼と別れたのか、どうやって家に帰ったのかなんて覚えてない。
ただ、何も考えられなくて
なのに、ふとした瞬間に渋谷くんの笑顔が浮かんできて涙が零れたのは覚えてる。
いつも来てたメッセージは、その日ばかりは途絶えてたし
彼との画面を開く勇気さえなかった。
｢…し、｣
しぶたにくん、
あの子は、君のことをどう呼ぶのかな
すばるくん？
わたし、馬鹿だから
失恋に傷を重ねて、もっと苦しくなるのよ
泣いて、泣いて
涙と一緒に渋谷くんとのことなんか流れちゃえばいいのに
そう思えばそう思うほど、思い出してしまうのはなぜ？
･
･
･
あぁ、いっそこのまま
わたしで終わったメッセージの返事が返ってこなきゃいい
だって、そうすれば
君をすきなわたしの気持ちも、どこかへ消えていくような気がする
何も無かったことにしよう
傷つく前の自分に戻ろう
メッセージ欄をスライドすれば、消去の文字が浮かんでくる
そう、このまま、いっそ
続く (更新停止中)
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かぼさん(プロフ) - どストライクです。いきなりすみません…；更新楽しみにしてます！ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: befcb3ad45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいな | 作成日時：2019年11月17日 12時
