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『椎名さん』
｢っ…｣
あなたに名前を呼ばれるのが辛いなんて思わなかったな
｢ウソ、｣
だから、元に戻って
仲の良かったあの日のふたりに
｢びっくりした？ウソだからっ｣
｢はは、面白くないかな、そうだよね…｣
何を言えばいい？どうやってあなたを見ればいい？
『椎名さん』
･
･
･
『ごめん』
･
･
･
･
･
君は、わたしの脆い嘘を見透かした
見透かしていて、否
いとも簡単に、この薄い壁を打ち破って入ってきた。
『椎名さんとは、友だちがええねん』
渋谷くんらしい、答えだった。
オブラートになんか包んでくれない
だけど、真っ直ぐであたたかい
｢…ぅん、｣
だからわたしは、何も言えなくなる
泣き喚いて、困らせることもできなくなる
いっそ、そうできたなら
わたしが泣き止むまでは、あなたは隣にいてくれるはずなのに
『だから、ごめん』
あぁ、いっそ
期待なんかしてんじゃねーよって
ただのクラスメイトでしかないからって
そうやって突き放してくれたら楽なのに
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かぼさん(プロフ) - どストライクです。いきなりすみません…；更新楽しみにしてます！ (2019年12月20日 1時) (
レス) id: befcb3ad45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆいな | 作成日時：2019年11月17日 12時
