turn 15 ページ15
________5年後
わたしには、マネージャーという役職がついた。
これは、わたしが頑張ってきた証拠になった。
だから、胸を張っていられた。
強くなろうって思えた。
わたしを創っていくのはわたししかいないし
辛さも、苦しさも、楽しさも、面白さも
最後まで理解できるのはやっぱりわたししかいないけど
でも、頑張っていれば周りが認めてくれる。
わたしを、強くしてくれる。
続けてきた今だからこそ、あのとき辞めなくてよかったと思えるの
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あれから、1度も章大には合っていなかったし、あのライブハウスの前を通ることもなかった。
ただ、時々ふと彼のことを思い出すの
『できへんくてもいいよ!』
その言葉と、あの笑顔を。
ねえ章大、わたしね、あの言葉に救われたのよ
頑張らなきゃって意気込んでた、その重みが取れたの
もちろん、頑張ったけどさ
でもわたし、章大にああ言われてなかったらきっと空回りしてた
章大が教えてくれたから、できなくても大丈夫だからやってみようって思えたのよ
ありがとう、心から
ねえ、章大は今もきらきらしてるの?
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kanon110630(プロフ) - 私もしキラキラしていた頃を思い出しながらこの作品を読ませていただきました!すごく、心に残ったので初めてながらコメントさせて頂きました。 (2020年8月20日 1時) (レス) id: 62a508c8ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆいな | 作成日時:2019年11月12日 16時