affection 37 ページ37
階段を上る度、カン、カンと音が鳴る。
『Aちゃん？』
彼は、驚いた顔で携帯灰皿にタバコを押し付けた。
『何でここ…』
「わたしばっかり知らないなんて、思わないでよ」
彼の2段下に座って、瞳を見つめる。
「ご飯は？」
『まだ、やけど』
「…一緒に食べよう」
『え？』
「これ、章大が作ってくれたんでしょう？」
ストライプの袋を目の前に出すと、彼は気まずそうに目を背ける。
「ありがとう。嬉しかった」
押し黙る彼の横に腰掛けて、袋を開く。
「いただきます」
もう一度手を合わせて、おかずを口にしていく。
あぁ、やっぱり章大の味だ。
『…分かったんやね』
「分からないわけないでしょ」
『来おへんくて、良かったのに』
冷たい目で笑う彼を見て、一気に怒りがこみ上げてきた。
「…じゃあ、気づかないでよ」
自分でも、声が低くなったのがわかった。
「気づかせたりなんか、しないでよ」
章大のこと、すきだなんて気づかなかったら
わたし、もっと強くいられたのに
「章大は、ずるい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 560人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆる - わっ驚きです (;;)(;;)Twitterもいつも拝見しておりましたありがとうございます (^^) (2018年12月25日 9時) (
レス) id: 48d31a04f0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - ゆるさん» はい、そうです！見つけてくださりありがとうございます(*^^*) (2018年12月24日 0時) (レス) id: a7d89aee54 (このIDを非表示/違反報告)
ゆる - はるかさんですか？？(;;)(;;) (2018年12月23日 16時) (レス) id: 48d31a04f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆいな | 作成日時：2018年12月22日 13時
