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Dr. 123 ページ25

行ったところでその光景に目を疑った、

瓦礫の近くに血を流して倒れているダルマ、


呼んでもビクともしないダルマと武器を持ったままでもがれている腕






貴『ダルマッ!!』




急いで近寄ろうとした時、大きな音と同時に上から瓦屋板が降ってきた

そのまま避けることも出来ず衝撃と激しい痛みで意識を失った









気がつけば真っ暗な空間に居た、

これが死後の世界というものなのだろうか
私死んだの?

辺りを見回しても何も無い、手を伸ばしても何も触れない、
真っ暗で光もない空間なのに自身の体だけが見える


それが無性に怖くてそこから一歩も歩き出せない



貴『誰か、いる?』




いたらいたで怖いんけど、
今更になって泣きそうになってきた




《どうしたの?》


《大丈夫??》


《どこか痛い?》



貴『ギャァァァァ!!!』



なになに!?声やっぱ聞こえたよ!誰っすかッ
しかも何も無いとこから声聞こえんのマジやめて欲しい!!!


《怖がらせてごめんね、私達この空間の空気だよ》


空気か・・・なんだ空気か


万物の声聞こえんの時々怖く感じるよ・・・



貴『そっか・・・ここはどこなの?』



早く炭治郎たちの所へ戻らなければ・・・


《ここは貴方の意識の中、建物が壊れた時に頭を強く打ったみたい

心配しないで、すぐあっちに帰れるよ》



はやく、早くしないとッダルマもあんなことになってたのに炭治郎達だけでどうにかなんて出来ないよッ!!





私の切羽詰まったような顔を分かってか、ごめんねと謝ってきた



貴『君たちは悪くないよ、私こそごめんね・・・


私はいつもこうやってみんなが死ぬ気で戦ってる中居なかったり来るのが遅かったりする・・・

全然ダメじゃん・・・なんのために努力してるんだッ』



煉獄さんの時も、那田蜘蛛山の時も・・・いつも誰かが大怪我をしていて、それを私が治療する・・・
一緒に戦うことが出来なかった私は、その傷を見る度に情けないと思ってた

大丈夫だと笑って言ってくれる炭治郎も、夜な夜な痛みで苦しんで居たのも知ってた


なのに・・・どうすることも出来ない私はただただみんなの怪我を少しでも早く治るように処置をするだけ




《なんでそんなに自分を責めるの?》




貴『え?』




ずっと無言だった空気が私にそう言った


《誰かが貴方に「なぜ戦わない」「なんで来てくれなかったの?」って言ったの?》


貴『言って・・・ないっけど』



心のどこかではそう思われているんじゃないかと考えてしまう



《バカだなぁ》

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kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんが伊黒さんをかまぼこ隊に協力して貰って助けるお話楽しみです。 (7月6日 12時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。面白かったです。続き楽しみです。 (6月27日 16時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
その… - 更新まだですか…?忍たまで生存確認はしてるのですが… (2022年1月10日 17時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫と葛(プロフ) - 好きなドクターXと鬼滅の刃のコラボなんてなんてうちとくこれからも楽しみに待ってます!!体調に気をつけてくださいね〜 (2021年10月5日 6時) (レス) @page40 id: 7de3012b83 (このIDを非表示/違反報告)
不死川実弥LOVE - 体調にお気をつけてください。コロナにも! (2020年12月29日 1時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宇宙人 | 作成日時:2020年2月19日 20時

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