私、失敗しないので

Dr. 102 ページ4

愼「な、お前死んだんじゃ･･･」



煉「父上！それは誤報ですね！」



貴『じゃなかったら今居ないからね！』




あったりまえでしょうが私が助けたんだから！


それは嘘で結構危ない状態だった



考え事をしていると目の前にいた煉獄さんのパパの手に持っている物に目がいった


愼「っ･･･大した才能もないくせに剣士になるから死ぬほどの怪我を負うんだ

くだらない！今回死ななかったからなんだ！馬鹿な息子だ

人間の能力は生まれた時から決まっている」



手に持っているのは酒ツボ･･･久しぶりにみた、あんなので飲んでるのまだいたの


てか飲みすぎじゃない？

また口に注ぎ込もうとしてる


愼「才能のある者は極一部、あとは有象無象


なんの価値もない塵芥だ！

杏寿郎お前もそうだ、大した才能はなかった！」



貴『ねぇそこでお酒やめといた方が良いよ』



煉「自分に才能があるとは思わない、その分努力と根気で柱に這い上がりました。
俺は必ずしも才能があるものだけが価値があるとは思いません」



私の忠告全く聞かんやん･･･


才能ねぇ･･･、


貴『私は医者です、ある人に憧れて医者になりました。
私は医学を死ぬほど学びました。試験には合格したけど、いざ手術となると座学で天才と言われた私でも全く出来なくて。

座学が苦手な友達が手術でテキパキしてた。

私すごく悔しかった、私には才能なんかない、それでも自分のやりたいことだから努力して自分の身に手術のありとあらゆる技を叩き込んだ



結果私は「失敗しないので」が武器のその名の通り失敗しない医者になりました。

最初からなんでも出来る奴なんてこの世に存在しない、努力しないと人間何も出来ないんだよ。才能がどうとか、価値がどうとか。そんなの努力のしないやつの言い訳だ』




ながくなっちゃったけどさ、ほんとに努力は大切なの、

大きいツボに一日コップ1杯の水を入れていきます。急になんだと思うだろうけど

そのツボを満タンにするまですごく時間がかかるから途中で辞めたくなる、どこまで入ったか分からないし長いから。ここで辞めちゃわないでコツコツ注いでいけばいつか必ず満タンになる


満タンになった時初めて努力が報われる。



そんな簡単になんでも出来ちゃ努力いらないじゃん



努力することを諦めないで





煉獄さんより目立ってね？やだ私ったら



煉「A少女、君は心が強くて良い子だな」



そう言って頭を撫でられた、ガシガシと加減なく

それでもどこか優しく


でもね


貴『痛いわァァ！』

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