私、失敗しないので

Dr. 87 ページ38

善「はぁぁ！！！なるほどね！降ります！」



貴『諦めなって、もうこんな時は善逸寝るといいよ、寝れば次起きた時解決してるから。』



善「え、どういうこと？」



那田蜘蛛山の木達が言ってたんだよね、金髪パツパツ頭の男の子が寝てるのにすごく強かったって


あの山にいてなおかつ金髪パツパツなんてあんたしかおらんやろ




貴『私の感が言ってる。寝て待てって』




善「それ起きた時もう既に本体死んでました！みたいな事にならない！？」




貴『大丈夫だって〜』



ほらほらと善逸の手を引いて隣同士で座った、ひょうひょういってるけど、気にひない

あ、やばい私も眠たくなってきた･･･、お願いだから寝てる的に鬼はやめてぇ


てか、眠たそうな車掌さん来たし･･･めっちゃこいくまできてる、


大丈夫･･･かな





貴『す〜･･･』



既に深い眠りについたAにはこれから起こることなど想像もしなかった


ただ優しい、気持ちのいい夢を見た









ここは、どこだろう？病院？

私今まで"どこいたんだっけ？"



「大門先生ー！！」



後ろからの呼び声に振り向くと小さな子供が私の方に、笑顔で駆け寄ってきた



あぁ、この子･･･私が"トラックにひかれそうになった女の子"に似てる



貴『おー元気でいいねぇ、まだ足も治ったばかりだから無理しちゃダメだよ』



「はぁーい！」




言ったそばから走って向こうに行く女の子の背中を見つめながら、考えた


あれ？なんで"この世界がおかしい"と思ったんだっけ･･･


「大門先生！急患です！すぐオペ室へ！！」



貴『わかった』



私は大門Aだ、この病院の･･･

"失敗しない医者"だ。



緊急オペの患者は交通事故で頭部を強打した男性だった、頭の中に血が溜まってしまっている

急がないと確実にこの患者は死んでしまう･･･



貴『始めるよ』


「「はいっ！！」」


いい返事の看護師だな、でもなんか違和感ずっと感じてるんだよな･･･なんでだろ？



貴『メス』


「はい。」



メスを握った途端場面が変わった、手術服に着替えていた私は普段着と白衣を着ており手にはコップに入ったガムシロップらしい透明な液体


手術後だ･･･


でもなんで急に場面が
寝てた？？そんなはずは、だってこの手にちゃんとメスを握ったはず



すると入口の方から喋り声が聞こえてきた


ｶﾞﾁｬｯ


「あ！大門先生！手術お疲れ様でした！今日もお見事でしたよ！」




違う･･･




「やっぱりスーパードクターって凄いですね！」



違うっ･･･

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