私、失敗しないので

Dr. 84 ページ35

戻ってきた善逸の手には4枚の切符があった

私も行けばよかった、私元現代人だから分かってたのに･･･



あ。でも汽車乗ったこなかったわ。




貴『ご苦労善逸君。褒めてつかわそう』



善「誰！？ありがとね？！」



中に入ると結構ちゃんとしてた、臭くないし汚くもない


ただ少し嫌な予感がする･･･




伊「うぉぉぉぉ！！腹の中だ！主の腹の中だうぉぉぉ！！戦いの始まりだ！！」


入った途端に伊之助が大声で叫び出した、周りの人が変な目で見てくるからやめて！？



善「うるせーよ！」



しばらく中を歩いて煉獄さんを探す、結構な人が乗ってるな



善「柱だっけ？その煉獄さん、顔とかちゃんと分かるのか？」


貴『そうだよ、私もう全く覚えてないよ？』



善「それはAちゃんの記憶力の問題じゃ･･･」



貴『なんか言った？』



ジトっと睨むと「なにも！」と炭治郎の背中に隠れた



炭「わっ！善逸邪魔だ！」



善「炭治郎って時折偉く辛辣になるよな」



貴『共感。』




意地悪な言い方じゃないんだよ。なんか心のまま言ってるみたいな自然に言ってんだよ･･･


それがなお悪いんだけどね。



炭治郎は煉獄さんのことちゃんと覚えてた。派手な髪の色だったらしい

覚えている匂いを頼りに向かうと


「うまい！！！うまい！！うまい！！！」



貴『よし炭治郎、煉獄さんはいなかったという事でここはひとつ帰るという手段をとろう』



炭「いやダメだよ！！？あの声の人が煉獄さんだ、」



貴『知ってた、けど聞きたくなかった。』



えぇぇめっちゃ見ちゃいけないもの見て閉まった気分
いや実際に見てるんだけど。目逸らしちゃダメ？



「うまい！うまい！うまい！」



貴『やっぱり帰ろう炭治郎、この人どこ見てるのかわかんないよ帰ろう』



炭「きっと目の前の人を見てるんだ！」



貴『え？？？』


善「目の前に人居る？？Aちゃん、見える？」


善逸も見えてないんだね。見えんもんな


貴『椅子があるね。』


善「そうだね。」



伊「おい人なんていねぇぞ頭大丈夫か？」



このドアホォォォォ！！！
急いで伊之助の口を善逸と塞いだ


貴『いるって信じてるんだよ炭治郎は！空気読め！』


伊「あぁ！？空気は読むもんじゃなく吸うもんだろうが！」


貴『屁理屈要らん！！』



確かにそうだけど今は要らん！



善「あのな。人にはそれぞれ抱えてるものは違うんだ、否定したらダメだぞ」


うんうん。･･･炭治郎大丈夫人、いるもんね



炭「あ、椅子の模様だった」


『「模様」』

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