私、失敗しないので

Dr. 79 ページ30

皆の顔が何言ってんだこいつ？みたいなのになった･･･覚えとれよ芋共



貴『んじゃ為にしそこの人こっち来て』



「は、はい･･･」



貴『えーっと、唐変木さんねおけ』



「え？僕唐変木じゃ･･･」



なんかごちゃごちゃ言っとら･･･
だって名前聞いてないし！



貴『良いからこれ付けてみて』



しぶしぶ付けようとするが、まぁ付け方知らんわな、手伝って肩甲骨から支えるように付けた


貴『どうよ？』



唐変木はその腕を見て、触って、"動かして"･･･


こちらを向いた時には涙で顔がぐちゃぐちゃだった




「ありがとうっございますっ！！！腕が、腕が動く･･･自分の手じゃないのに･･･」



貴『もっと使うのが上手くなれば指も曲げられるようになるよ』



そして全員につけ終わった、義足の人は歩けたことに感動していた

普通つけた瞬間からは歩けないが、この人たちは全員鬼殺隊だったからそこら辺の一般人より腰や肩の力は強かったらしい



貴『義足のやつも、ほんとに慣れれば走れるようになる』




「ありがとう･･･あの時貴方に助けて貰って両足と左手が無くなっても生きようと思えた、

そして今日またあなたに救ってもらった･･･ありがとう」




この男の人･･･那田蜘蛛山のときの人だったんだ･･･


随分と雰囲気変わったね、あの時は死にかけてたのに、体も心も



貴『あんた名前は？』



「城之内･･･葵生(あおい)です。」



城之内っ！？マジか


貴『はいあんた私の助手ね！！これ読んどいて！！』



そう言って渡したのは1冊の分厚い本だった
その表紙には



城「麻酔･･･？」




貴『そ！私が手術する時麻酔手伝って欲しいから、その本私がまとめた物なの、よろしく！』



城「あ、ちょっ！」




早く炭治郎達との遅れを取り戻さないと･･･私だって最強なんかじゃない、

努力するしか強くなれないんだ、医者になる事もドクターXが好きだからなったけど、すごく長い時間勉強を重ねてきた




貴『人は努力する事で少しずつ前に進むんだ･･･炭治郎と禰豆子の隣に立って、戦えるくらい強くなろう･･･』




全集中･常中を身に付ける。

肺に多くの空気を送り、酸素を体の全体に廻らせ薄く強く息を吐く



貴『すごく肺と心臓が痛いっ


頑張れ、私･･･負けるな』





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

城之内 葵生(じょうのうちあおい)


16歳

男

イケメンよ

両足と左手を失い死にかけたところをAに救われる

未来の麻酔科医

Aの世話焼き

当然A好き

Dr. 80→←Dr. 78

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す