Episode 19 ページ19
A｢あぁ...やっちゃった。｣
なんであんな嘘しか思いつかなかったんだろう。
そう思い誰もいない美術室で頭を抱える。
『なにを？』
A｢ドヨン先生...｣
そう言いながら入ってきて近くの椅子を引っ張り出してきて私の隣に座るドヨン先生。
A｢...ドヨン先生は好きな人をどうしても諦めなくちゃいけなくなったらどうしますか？｣
そう聞くとドヨン先生は少し悩むような表情をして
DY｢諦めない｣
DY｢何が1番大事かって聞かれてそれがその人だった時僕なら絶対諦めない。｣
A｢...もし自分が諦めなくちゃその人に迷惑がかかるとしても？｣
DY｢その時は自分がその人を守る。｣
ドヨン先生はそう言ってニコッと笑うと立ち上がった。
DY｢まあでもチョンジェヒョンは三枝に守ってもらわなくても大丈夫。あいつは強いよ。｣
A｢なっ、私名前出してないのに...｣
DY｢この学校で知らない人いないと思うけど？笑｣
それもそうか。前の自分のあの行いを考えると当然かもしれない。
A｢私ジェヒョン君に"もう好きじゃない"なんて思ってもないこと言ったんです。今まで散々付きまとっておいてすごい自分勝手ですよね。｣
それを聞くとドヨン先生は笑って
DY｢それは酷いなあ。でも...｣
DY｢その絵を見たらジェヒョンも三枝の気持ち気づくと思うよ。｣
A｢...これは置き土産なんです。｣
そう言って絵に手をかける。
DY｢ああそうか。確か『失礼しますー。あ！ドヨンーちょっと聞きたいことあるんやけど』
中本先生が入ってきた。
DY｢悠太先生！じゃあごめん三枝！できたら適当に置いといて！約1ヶ月お疲れ様！｣
そう言って慌ただしく中本先生と出ていった。
A｢...最高の置き土産にしなきゃ。｣
そう言って私は最後の最後まで真剣に筆を走らせた。
ー ー ー ー ー
その後の中本先生とドヨン先生
YT｢その時は自分がその人を守る。(ニコッ)
ハハハ！！wwwww｣
DY｢..聞いてたんですね。｣
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作者名：miyabi | 作成日時：2019年6月30日 0時
