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ここで少々話が脱線することを許して欲しいのだが、だいたい私がこうして営業時間外をはみ出しても店に入り浸ることが出来るのは、総じて羽瀬山という男のお陰である。
結論から言ってしまうと、私には親の七光りが想像以上に輝きまくっていた、以上。
冗談です、もう少し補足させて欲しい。
私の父親と羽瀬山が従兄弟関係にあった。お互いにコネというコネを使いまくり、様々な分野に経営を広げ、そこそこ大きな組織を作り上げた。つまりはまあそんなとこ。
私みたいな大した長所も持たない女がこうして推し事のために働いていられるのも、三割は親の後ろ盾のお陰と言っていい。私は基本生まれも立派な武器になりうると思っている人種なので、へえ〜そうなんだ〜、ラッキー！程度にしか思っていない。なんだよ悪いかかかってこいよォ！！
ついでに言っておくと仕事は普通に厳しいので七光りなんて実感している余裕はない。悪かったな。これが社会の厳しさ、全く生きづらい世の中だぜ！！！
推しとの出会いはもっと単純だ。友人に誘われて足を踏み入れたスターレスのショーで、丁度彼が歌っている最中だった。それだけの話だ。
なんというか、舞台前のキャストとして見かけた時から顔がいいとは思っていた。同時に見事なキツネ顔でニコニコしていたから胡散臭いキャストＮｏ．1にその場でインプットした。どうでもいいけど二位は鷹見。
それが、まさかの、シンガーだった時の私の動揺な？？？？
え、歌ってんの！
歌うのか、その顔で！！！！！
その顔で！！！！！！！
……とまあ、歌声と顔のギャップ()に見事にやられてしまった訳である。我ながらチョロすぎてきっつ。
そういった意味では晶もなかなかのギャップを持ち合わせたシンガーな訳だが、なんでだか私のセンサーは反応しなかった。彼も好きだけどね、うん。
すぐさまフラスタとリングとライト、タオルまで買い揃えた私は多分疲れてた。あとチップをばら撒く用意もしてた。もう一度言おう、我ながらチョロすぎてきっつ。
｢しかも好物が稲荷寿司とか言うからさあ！！私は！悪くない！！｣
｢はて…わたくしに同意を求めておられるのであれば、返答には暫しお時間を頂きたく。クー、すみませんがこちらの女性に水を｣
｢ギムレットー！｣
私の叫びは無視という形で却下される。呆れた笑いを返すクーからグラスを受け取って、のんびりと飲み干す。そんな私を柘榴が半笑いで見つめていたのでとりあえずチップを投げつけてやった。
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満月もなか(プロフ) - 初めまして、作品大変楽しく拝読致しました(*´ω｀*) ヒロインの性格とノリが素敵で、キャストたちとの軽快な掛け合いがめちゃめちゃ面白かったです…！楽しい時間をありがとうございました(*´ω｀*) (2021年1月10日 1時) (
レス) id: f3ce0de81f (このIDを非表示/違反報告)
ラム - 続きが気になる (2020年10月8日 19時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
楼莉(プロフ) - れど。さん» 初めまして！コメントありがとうございます。柘榴推しなのでつい書き始めちゃったんですけど、想像以上に口調難しくて頭抱えてます笑。柘榴の小説が増えることを願って！！今後も頑張って更新していきます！！ (2020年3月26日 17時) (レス) id: bb9032df8a (このIDを非表示/違反報告)
れど。(プロフ) - 初めまして、読ませていただきました。ブラスタ夢はちょこちょこあるのに柘榴がいなかったので最高に俺得です(鼻血)柘榴の口調を再現できるのはマジ尊敬に値する！これからも更新楽しみにしています。ゆっくり気長に頑張って下さい！小並感な文失礼いたしました。 (2020年3月25日 20時) (レス) id: be06a2cb6f (このIDを非表示/違反報告)
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