持ち腐れ少女【名探偵コナン】 (ページ3)

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家族の消失ページ3

少女は実家が東京にあり、今は名古屋に来ていた。
少女の親友に事件を解決して欲しいと頼まれて名古屋に来ていたのだ。
その帰りの電車、夕方の4時半に妹、美咲から電話がかかってきた。
もうすぐ帰る、そう伝えると美咲は嬉しそうにお土産を楽しみにしていると喜んでいた。
少女は前を向いて眠りにつこうとした時。
ある人物が目に入った、その人物はあまりにも不振な動きをとっていた。
まるで何かを隠しているかのような、何かを企んでいるかのような。
こいつがもしここでナイフや爆弾などを持っていたら私にも被害が及ぶ。
美咲や母にお土産が渡せなくなる。
そう思いその人物に声をかける。

「あの、ちょっといいですか？」
「な、何だ？」
「あなたと話をしたいと思いましてね、少し来ていただけませんか？」
「俺はお前に話すことなんて何も無い、放っておいてくれ」
「それは困るな、だってあんた何か企んでいるじゃないですか？」
「なぜそう思う？」
「だって貴方さっきからトイレの行き来を繰り返していますよね、しかも水も流さないで、誰かと電話のやり取りをしてましたよね？爆弾っていうキーワードが私の耳に入ってきたんですが？」
「お、お前なんでそこまで…」
「すみません、私自分に危害が関わることだと思うと全力でそれを解決してしまう癖がありましてね」
「っ…爆弾はこの電車にはない…」
「はぁ……なるほど」
「嗚呼、だがなお前の家の近くに設置したんだよ、東雲幸！！！！」
「っ！！！！」
〈次は東京、東京、お出口は……〉
「クソっ！！！！」
「今行っても無駄だ」
「何？！」
「もうお前が俺に気づいた20秒前に爆発しているからな」

少女は東京駅に着くとすぐさま走り出した。
少女はあまり体力がなく少し走っただけでも息切れが酷かった。
だが今は助けてくれる人はいない、自分だけが知っている現状。
家にの周辺、近所を見るとそこにはもう家などと言える建物はなかった。
その爆弾はあまりにも強力であったため周辺の建物まで巻き込んでいたのだ。
その爆弾をしかけた人物は警察逮捕されており証言は"俺は言われたことをしただけだ"と言っていた。
家の近くに爆弾を設置され犯人にあった20秒後には既に爆発され、周りに居たものまでも巻き込み殺した理由は何か、新犯人は一体何が目的なのか。
そんな疑問が少女を混乱させた。
自分が呑気に名古屋に行っているうちに家族を含めた10万人程度の人が死亡していたのだ。
そんな後悔が少女を苦しめたのだった。