第8話 希望の無い世界 ページ10
ーAsideー
結局...私は何だったのかな
多く居る彼女の中の1人
A「それでも...いいと思ってたんだけどな...」
私は大丈夫だって思ってた
なのに...私は
A「...弱いなぁ」
歪む視界の中、私は鬱との思い出の場所に来ていた。
初めて鬱と出会った公園
A「小さい頃は、良かったな...純粋無垢で」
なんも考えて無かった、恋も嫉妬も知らないから鬱とただの友達で居れた
A「全て無くなればいいのに」
私も世界も...全てなくなって
何も無ければいいのに
そうすれば、鬱の事も知らずに生きてけたのに...なんで成長するんだろう...
鬱「Aー!!!」
ふと、鬱の声が聞こえた
私は咄嗟に遊具の影に隠れてしまった
鬱「どこいったんや...A...」
遊具の影から見つめれば
涙目で探してくれてる鬱...
A「なんで...泣きそうなのよ...」
なんで...鬱が泣きかけてるの?
泣きたいのは私なのに...
なんでよ
A「怒れない...じゃん」
出ていきたくなる...鬱に抱きつきたい
でも、ここで出たらまた戻ってしまいそうで
すごく怖い...
鬱「なぁ...居ないん?...A」
いつもよりボロボロのスーツ
髪もボサボサで
A「ねぇ...教えてよ」
貴方は何を考えてるの?
私にどうして欲しいの?
A「もう......」
死んでしまいたい...そう言いかけた瞬間に誰かに抱きしめられた
この匂い...誰だか知ってる
独特の煙草の匂い...
A「...鬱?」
鬱「ほんまに...すまん 」
抱きしめながら謝ってくる
ねぇ、私は謝って欲しいわけじゃない
鬱「俺...ほんまにAが好きや」
そんなの、誰にだって言ってるんでしょ?
鬱「もう、女遊びはやめるから」
しんじれる...わけないじゃん
鬱「だから、もう一度やりなおしてくれへん?」
A「...分かんないよ...」
ねぇ鬱...貴方を信じたいのに
信じれないんだよ
鬱「俺さ...気持ちに嘘ついてたんよ...」
鬱はまっすぐ私を見つめながら語りだした
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作者名:由多 | 作成日時:2018年9月7日 5時