第4話 届かない声 ページ6
ーAsideー
コネシマと会った後に少しスッキリした気持ちで
カフェを出て家路に帰っていたら
目の前に鬱が歩いてた
A｢う...っ｣
声をかけようとした瞬間、鬱のスマホが鳴った
鬱｢あ、さきちゃーん？どないしたん？｣
聞いたことの無い声、甘えた声
私にはしたことない
A(ぁ...私ってその程度だったんだ)
きっと鬱にとって私は暇つぶしの相手
だからこそ、あんなに甘えた声は出さないし
暇な時にしか遊びに来ない
A(今日は...来ないかな？)
鬱のそんな声を聞きたくなくて
私はそっと離れて急ぎ足に家に帰った
A｢馬鹿みたい...シッマのいう通りなのかな？｣
家に着けば、ベットへダイブしてコネシマに言われた事を
思い出す、私の為にはならない別れた方がいい
コネシマは意外と周りを見れてる奴
多分、コネシマから見た私は無理をしてるんだろう
でもね、それでも鬱が好きなんだ
クズでも浮気されても、たとえ私を
都合のいい財布だと思っていたとしても...
A｢離れられないくらい...鬱に溺れちゃったんだな...｣
本当に自分が馬鹿みたい...やめとけばいいのに
それでもね、鬱の優しさに触れたら
止まらないんだよ...恋って怖いね...
ーピンポーン
...あぁ、ほらね？
寂しいと思ったらサラッとした顔で来てくれるんだよ
そういう所、本当にずるいよね
A｢また...好きになっちゃうじゃん｣
浮気してると知って私は私で
家に入れちゃうんだけど...
A｢あ、鬱どうしたの？｣
鬱｢んー？Aに逢いに来たんやで！｣
そうやって嬉しい言葉を言ってくれる
望んでる言葉を...
A｢そっか...今日は泊まる？｣
鬱｢おん！｣
そうやって...依存させてくんでしょ
分かってるよ...
A｢ねぇ...好きだよ？？｣
鬱｢俺も好きやで？｣
君の好きはどっちですか？？
もう...わかんなくなって来ちゃった...
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作者名：由多 | 作成日時：2018年9月7日 5時
